二人の接点は、なんと猫だった!異色対談in猫カフェ | grabs・黒ひげ危機一髪!!さん、ノースキングスジム・林崎”マニア”俊介さん

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インタビュー第24回は、プロ・キックボクサー・黒ひげ危機一髪!! vs プロ・シューター林崎”マニア”俊介の異色対談をお届け。異なるリングで活躍する二人の接点とは、なんと ” 猫 ” だった!?

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ネコの頭の臭いに癒される男

――今回は対談企画ということでお集まりいただきました。まずは猫好きのお2人に親睦を深めていただこうということで、猫カフェ「ツキネコカフェ」さんに立ち寄ったわけですが、とてもいいお店だったんじゃないですか。

 林崎:看板猫の政五郎がよかったですね。最初に見たときは置物かと思いましたよ(笑)。

 黒ひげ:動きませんでしたからね(笑)。それにしても、あんなに落ち着ける空間だとは想像していませんでした。あの黒猫はよかったなぁ(笑)。

――黒猫危機一髪!!ですね(笑)。林崎選手はどの猫ちゃんが良かったですか?

 林崎:看板猫の政五郎とか、黒猫と戯れてた茶色いのかな。いずれにしても一匹連れて帰ろうかと思いましたよ。嫁に怒られるから止めましたけ
    ど(笑)。

 黒ひげ:あの何時間もいたくなるような雰囲気ってなんなんですかね?

 林崎:古民家風のインテリアが良かったんじゃないですか。コタツがあったりとか。あのまま猫カフェで対談という形でも良かったかも。

――猫と戯れるのに夢中で対談が成立しない可能性がありますから、普通のカフェに移動したわけですよ。それに林崎選手は猫にビビッちゃって直立不動だったじゃないですか(笑)。

 林崎:引っかかれるんじゃないかと不安で(笑)。僕は猫アレルギーの疑いがあるんで、普段から猫に接したことがないんですよ。

 黒ひげ:猫アレルギー!?痒くなったりするわけですか?

 林崎:昔、猫を触った手で目をかいたら赤く腫れちゃったんですよ。

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――それは猫アレルギーとは違うんじゃありませんか(笑)。

 林崎:だから、一か八か飼ってみようかっていう話もあるんですけどね。でも嫁さんが正真正銘の猫アレルギーだからなぁ。

 黒ひげ:一か八かって・・・、それうけるなぁ(笑)。

――いずれにしても、寝ている猫の肉球にそ~っと触れてみたりとか、そういうマニアックな行動を期待していたんですがね。

 黒ひげ:それだったら、僕は猫のアタマの匂いを嗅ぐのが好きなんですよ。最高に癒されますね(笑)。

 林崎:えっ!?匂いを嗅ぐの?それってわからないなぁ。マニアックですね。

――猫好きには多いですよね、匂いフェチというのが。

 林崎:っていうか、そんな猫の匂いとか話してていいんですか?これ格闘技のサイトでしょう?(笑)

――お叱りの声は覚悟の上なんですが。Facebookの予告で「いいね」が100を越えたら、支持者多数でそのまま掲載ということにしましょう(笑)。

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リング上で死ぬしかない・・・かも

――お二人とも初対面にしては、お互いに猫好きということもあってか溶け合ってますよね。

 林崎:でも、厳密にいうと髭さんには一度会ってるんですよ。

――初対面で”ひげ”呼ばわりはちょっと・・・(笑)。

 林崎:いやいや、だから前に一度会ってますって(笑)。ちょうどあの激闘の次の日ですよ。髭さんとの共通の知人が整骨院をやってましてね、
そこでバッタリと。ちゃんと握手もしてもらったんですよ。

 黒ひげ:すみません。よく憶えてなくって・・・・。

 林崎:それにしても、あの試合は凄い試合でしたね。倒し倒されのシーソーゲームでしたから。

 黒ひげ:ありがとうございます。なかなか大変でしたよ、あの時は・・・。

――いい試合をすると、その後も大変ですよね。それ以上にいい試合を求められますから。

 黒ひげ:ジムでは、あれ以上に観客を沸かせようと思ったら、リング上で討ち死にするしかないという話も出ていますからね(笑)。

 林崎:僕の場合は負けっぷりに定評があるんですよ。そういう意味では場内を沸かせていますね(笑)。派手に倒されて、三回くらい死にかけてますから。

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――打撃で倒されちゃうんですか?林崎選手は打撃が得意なストライカーという印象がありましたが・・・。

 林崎:打撃でヤバくなったら寝技に逃げて、寝技でヤバくなったら打撃に逃げる。カメレオンですね(笑)。

 黒ひげ:マニア(林崎選手の通称)さんのバックボーンはボクシングなんですよね?何歳の時に始めたんですか?

 林崎:16歳のときに北広島西高のボクシング部で。道内で一番弱いクラブだったんだけど、その中でも僕が一番弱かった(笑)。
そのあと町のボクシング・ジムに移って、20歳の手前までやったのかな。そのときのジムメイトが、いまNBFCをやってる松尾さんとかだった。

――黒ひげ選手はNBFCの松尾さんとは面識あるんですか?

 黒ひげ:いえ。試合会場ではお見かけするんですけどね。grabsのスパーリング大会へのお誘いも兼ねて、一度ご挨拶したいなとは思っているんですが。

――さすがはgrabsの営業部長(笑)。チームシャムエボルヴさんとの対抗戦の話も黒ひげ選手がまとめたんでしょう?

 黒ひげ:はい。そういったのも面白いかなって思うし、実際、盛り上がりましたからね。これからもああいったアマチュア企画は続けていきたいですね。

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パンツを脱いだ瞬間に目盛りが変わったんですよ(笑)

――アマチュアキックといえば、林崎選手もカミナリモンやチャレカラ等の競技会に出場された時期がありますよね。

 林崎:カミナリモンのときは減量に失敗しちゃって、公衆の面前で全裸にならざるを得なかったですからね(笑)。

――そういえばいましたね、会場のど真ん中で全裸になってる人が。あれは林崎選手だったんですか。

 林崎:でも、パンツを脱いだ瞬間に目盛りが「ピッ」と変わったんですよ。計量の担当者も「奇跡がおきた」って呟いてましたから(一同笑)。

 黒ひげ:マニアさんはアマチュアで何戦くらいしてるんですか?

 林崎:トータルで90戦くらいですよ。44勝45敗1分け。そのうちKO負けは4回くらい。

――それは、どういう内容の90戦ですか?(笑)

 黒ひげ:でも、90戦はすごいなぁ。KO負けが4回なら好成績じゃないですか(笑)。

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――結構、盛り上がるものですね。これならお酒がでてくるところで対談というのも面白いかも知れません。

 林崎:酒が入ったら、書けない話ばっかりになりますよ。まぁ、人名はイニシャルにすればいいんでしょうけど(笑)。

――勘弁してくださいよ、イニシャルでも分かりますって。そういう暴露サイトじゃないんですからね(笑)。

 林崎:髭さんはお酒とかはいけるクチですか?

 黒ひげ:以前は毎日飲んでたんですけどね、いまは週末にちょっと飲むくらい(笑)。うちのジムは会長からしてお酒飲まないですからね。そういった環境も影響してるんでしょうけど。

 林崎:えっ!?TOMONORI会長はお酒飲まないんですか?

 黒ひげ:そうなんですよ。でも、去年の忘年会では梅酒飲んで酔っ払ってましたけどね。あれは衝撃的な光景だったなぁ(笑)。

 林崎:TOMONORI会長ってどんな人なんですか?一度、ロードワークしてるところを見かけたことはあるんだけど。

 黒ひげ:やさしいですよ。高校で一緒だった頃はワルくて有名だったけど(笑)。

 林崎:高校時代といえば、TOMONORI会長も当時のアマ・ボクシングの試合に出場されてましたよ。会長と僕は同学年なんで、試合は一度拝見した事あります。その時は右ストレート一発で豪快に相手をKOしてて、「なんなんだ、この人は」って思ってました。話はまったく変わりますけど、ここの「豚の赤いスープセット」メッチャ美味い(笑)。

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加藤”JET”シン氏との約束

――普段はどんなもの食べてるんですか?食事には気を使ってます?

 林崎:僕は吉野家とか松屋の定食もありかな(笑)。

 黒ひげ:マニアさんのところは新婚さんでしょう?奥さんの手料理とかの話も聞きたいですね。

 林崎:嫁さんの得意料理はシチューと親子丼なんですが、これが美味いんですよ。試合後にそれを食べることを楽しみに頑張ってるくらいですから(照)。

――ノースキングスジムは山本辰弥選手をはじめ、内助の功で好成績を残しているのが特徴ですよね。羨ましいかぎりです。

 黒ひげ:マニアさん、次の試合って決まってるんですか?

 林崎:プロ修斗のデビュー戦ですね。まぁ、どんな感じになるか想像もつかないですけど。髭さんはデビュー戦のときってどうでした?

 黒ひげ:ガチガチに緊張しましたね。僕の場合はアマチュア経験もそれほどなく、すぐにプロになっちゃったから余計にね。

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――申し遅れましたが林崎選手、このたびのプロ昇格おめでとうございます。修斗のプロ昇格基準は非常に厳しいものがあり、障害も多かったと思いますが、7年越しの夢が叶ったわけですね。

 林崎:加藤JETシンさんとの約束があったからここまで来れたんだと思うんですよ。今は加藤さんへの感謝の気持ちでいっぱいですね。

――加藤JETシン選手といえば、パラエストラ札幌所属で活躍していたシューターですね。確か道内ジム所属の選手ではじめてプロ昇格を果たした選手だと伺ってますが。

 林崎:後の北海道の選手逹の道を作ったというか、道内ジム所属でもプロになれると証明した方です。僕と加藤さんの付き合いは、加藤さんが苫小牧で主宰していた練習会に参加させていただいてから。
 加藤さんも、後に出会う阿仁鬼もそうなんですけど、ボクシングで挫折した僕に本当に良くしてくれて。練習に参加させていただいて、いろいろなことを教わりました。

 黒ひげ:ほう。それはノースキングスジムに所属する以前の話ですか?

 林崎:そうです。加藤さんは「お前は俺に恩返しはしなくていい。その代わり俺がお前に教えた事を、お前が後輩に伝えていけ。それが修斗だ」って仰ってくれて。その言葉にシビレちゃったんですよね(笑)。
 僕の場合、36歳までかかっちゃったけど、加藤さんとの「プロになる」っていう約束があったからこそ諦めずにやって来れたんだと思うんです。

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伝えたいのは気持ちの部分

――いいお話です。しかし遅咲きといっても、道内では山本辰弥選手や阿仁鬼選手などの40overの選手が第一線で活躍してますから励みになるんじゃないですか。

 林崎:ホントですね。阿仁鬼なんて二部練・三部錬があたりまえで誰よりも練習するし、山本さんなんて42歳にしてタイトルマッチが射程圏内ですからね。そういうのを見せられると、「もう歳ですから」っていう必殺の言い訳が使えないですよね(笑)。

――プロ昇格といえば、黒ひげ選手が所属するgrabsでもプロ選手が続々誕生していますよね。

 林崎:grabsさんはイキのいい若い選手が多いですよね。

 黒ひげ:そうですね。でも気持ちの面でまだまだ甘いところがあるんで、ガチガチに厳しい練習はさせてないんです。まぁ、そういったのは教えるとかいうよりも、本人の考え方次第っていう部分もありますからね、倒しあいに行くか行かないかっていうのはね。

 林崎:わかるわかる。そういった”さじ加減”って難しいんですよね。

 黒ひげ:倒しに行く感覚っていうか、”キレる”感覚っていうのかな。そういうのって言葉で伝えるのが難しいじゃないですか。これはもう本人が感覚で会得していくものだから。うちのキューティーにもそれを教え込んでるところなんですけど。

 林崎:キューティーさんには女性のスパーリング・パートナーがつくわけですか?

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 黒ひげ:いや、男性も混じってやるんですけど、結局、キューティーが女性だし体格も小さいということで、みんな手加減しちゃうんですよ。
 それだといけないから、僕とやるときはしっかり倒すようにしてるんです。そしたら彼女、泣きながら向かってくるんですよ。

 林崎:泣きながら!?そりゃまた修羅場ですね。

 黒ひげ:でも、そうやって向かってくる気持ちが試合で生きてくると思うんです。細かいテクニックなんかは会長や他の先輩トレーナーにいくらでも教われますからね。僕はそういった気持ちの部分を伝えることができたらと思っています。

――なるほど。”危機一髪!!ファミリー”躍進の理由がわかったような気がします。

 林崎:いいですねぇ。僕も”危機一髪!!”ネームを暖簾わけしてもらおうかな。マニア危機一髪!!とかいって(笑)。

――真面目な話、”危機一髪!!”を名乗りたいという若者が増えてくるかも知れませんね。ひとつのブランドとして成立したりして(笑)。

 黒ひげ:ダメダメ。そう簡単に”危機一髪!!”ファミリーは増やせませんよ(笑)。

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GRABS データ

ノースキングスジム データ

Photo & Text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。