10月28日開催 BOUT-34:TOMONORI最終章の対戦カードが続々決定

10月28日にホテルエミシア札幌で行われるノースエリア格闘技イベントBOUT-34の一部対戦カードが決定。7月に行われたBOUT-32でTOMONORI自身がリング上で発表したラストマッチの全貌が明らかとなった。

対戦相手は7月の発表どおり、BOUT-20で屈辱の地元KO敗を喫した因縁の相手・ポール・ダ・シルバ。試合はISKAオリエンタルルールで行われるフライ級3分5ラウンド。ノンタイトルの国際戦として行われる。

他のカードとしては、もはやBOUTには欠かせない常連選手となった拓也、熊谷麻理奈らが、本州からの強豪選手を迎え撃つ好カードが決定している。

(こちらの記事は追加カードが判明次第、随時更新いたします)

メインイベント

▼ISKAオリエンタルルールフライ級3分5R
・TOMONORI
(OGUNI GYM / 札幌在住)
・ポール・ダ・シルバ
(イギリス / クリーリーマーシャルアーツアカデミー)

どこぞの世界タイトルが賭けられると予想したが、結局ノンタイトル戦に落ち着いたTOMONORIのラストマッチ。屈辱の地元KO敗から3年。リマッチへの道程は決まりそうで決まらずの繰り返しだった。水面下で粘り強く交渉を続けてきたBOUT実行委員会の執念に敬意を表したい。ファンの興味としてはTOMONORIのリベンジということだろうが、個人的には勝ち負けに関係なく納得のいく試合になることを願うばかりだ。

セミファイナル

▼スペシャルエキシビジョン2分2ラウンド
・梅野源治
(PHOENIX / ラジャダムナンスタジアムライト級チャンピオン)
・山川賢誠
(KAS / RISEバンタム級4位)

日本キックボクシング界の至宝・梅野源治が、ついにBOUTに参戦。ご存知のように、梅野はラジャダムナン・スタジアムのライト級チャンピオンの他、WBCムエタイ世界スーパーフェザー級・WPMF世界スーパーフェザー級他数々のタイトルを奪取している、「打倒ムエタイ」では国内断トツの実績を誇る選手だ。昨年の那須川天心に続く、超ビックゲストの参戦。本場タイ国のムエタイ選手と互角以上に渡り合う梅野のテクニックを生観戦できるまたとないチャンスだ。

第6試合

▼RISE公式戦バンタム級3分3R EX1R
・拓也
(蹴空ジム / RISEバンタム級9位)
・村山智耶
(HAYATO GYM / RISEバンタム級11位)

前回のBOUT-32では完勝したものの、フィジカル頼みのスタイルで、本質的には相撲と変わらない内容に終始した拓也(画像左)。今回の対戦相手・村山は格下ながら、本州の関係者の間でもなかなかの評判のアグレッシブファイターだ。油断すると足元をすくわれる”綱渡り”状態の試合がつづく中、勝ち星を落とさず、同時に相撲スタイルからの脱却を図らなければならない。前回につづき、キックボクサーとしての運を試される試合といえそうだ。

第5試合

▼BOUTムエタイルールフェザー級3分3R
・浅井春香
(KickBox / J-GIRLSフェザー級2位)
・熊谷麻理奈
(WSR札幌 / J-GIRLSフェザー級3位)

前回のBOUT-32では、関西勢期待のじゃじゃ馬・中川を相手に完封勝利をおさめた熊谷(画像左)。今回の相手はJ-GIRLSのランキングでは熊谷のすぐ上にいる浅井春香だ。名伯楽・鴇稔彦氏の愛弟子だけに、一筋縄ではいかないだろうが、同階級の王者・空手こまちとの再戦を熱望する熊谷としては是が非でも勝っておきたい一戦だ。空手こまちは先のトーナメント決勝で浅井を破っているだけに、熊谷が空手こまちよりも良い内容で勝利すれば、リマッチへの流れは確実なものとなるはずだ。

第4試合

▼BOUTキックルール・スーパーライト級3分3R
・AKINORI
(蹴空ジム / RISEライト級8位)
・凌太
(OGUNI GYM / NJKFライト級6位)

AKINORI(画像右)は7月に開催のBOUT-32で、恵庭出身の吉田敢(BRINGIT ON パラエストラAKK)からダウンを奪い勝利を飾った勢いそのままに連続参戦。RISE一本路線から他団体とのランカー対決路線に変更し、活路を見出している様子だ。対する凌太は3月のRISE WESTにてRIZINへの出場権を賭けて開催された「RISE WEST-63kg 九州最強決定トーナメント~Road to RIZIN~」以来の試合出場。所属ジム先輩のTOMONORIと同じ舞台に立つ初のBOUT参戦に気合十分だという。団体の威信を背負った、現役ランカー同士の高度なテクニック合戦に期待したい。

第3試合

▼RISE公式戦ライト級3分3ラウンド
・北濱精鋭
(TARGET SHIBUYA/極真空手世界大会優勝)
・福井達郎
(BattleNation)

当初、北濱の対戦相手は蹴空ジムの畑中健太だったが、畑中が拳の負傷で全治三か月と診断されたため欠場。代わって抜擢されたのがBattleNation所属の福井達郎(写真右)である。福井はBOUT-31でAKINORIをKOした川島史也と同門。パンチ主体の非常にアグレッシブなファイターだという情報だ。北濱にとっては蹴り技主体の選手のほうが好相性だが、バチバチの殴り合いを求められるのがRISEのリングである。乗り越えなければならないハードルということだろう。北濱らしい派手なKO劇を期待したい。

第2試合

▼BOUTキックルール58kg契約3分3R
・原島”モルモット”佑治
(TESSAI GYM / J-NETWORKフェザー級9位)
・末永愛士
(蹴空ジム)

昨年のBOUT-30では”狂犬”山浦俊一を完封し、3連勝をマークした原島”モルモット”佑治(画像右)。今回は蹴空ジムの末永愛士(蹴空ジム)とBOUTキックルールで対戦する。

原島はREBELS、J-NETWORK等を中心に精力的に活動。強打者の持ち味を消してしまう技術に長けたベテランだ。2016年のBOUT-24では出口智也に敗れはしたものの、いぶし銀のテクニックで決定打を許さず判定に持ち込んだ。

対する末永も、会場のホテルエミシアはデビュー戦をKO勝利で飾ったゲンの良い会場。原島の老獪さをかいくぐり、得意の強打を打ち込むことができるか?

オープニングファイト・第1試合

▼RISE公式戦フェザー級3分3R
・大澤辰徳
(蹴空ジム)
・甲斐康介
(HAYATO GYM)

甲斐(画像右)はBOUT-31の第一試合に登場し、GRABSの北田を相手に1ラウンドKO勝利を収めている剛柔あわせ持ったテクニシャン。対する大澤も同じくBOUT-31に出場しており、函館のMMAファイター・竹内から1ラウンドKO勝利を収めている。個人的には大澤に北田の仇をとってもらいたいが、アマチュア時代から一貫してKOして当たり前といった、イージーな相手と戦ってきた大澤だけに、真の実力は未知数だ。”ちゃんとした”キックボクサーを相手に、どのような戦いをみせるのか?そこが見どころとなりそうだ。
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ノースエリア格闘技イベントBOUT-34開催概要

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▼日時:
2018年10月28日(日)
14時開場
14時30分オープニングファイト開始
15時本戦開始

▼主催:
BOUT実行委員会
TEL:011-562-3291
URL:http://bout.jp/

▼会場:
ホテルエミシア3F パレスホール
(地下鉄新さっぽろ駅9番出口より徒歩1分/JR新札幌駅徒歩3分)

▼チケット料金:
VIP席30000円 SRS席12000円
RS席8000円 A席6000円
※ 当日1000円UP

▼チケット販売所:
・チケットぴあ 0570-02-9999
・セブンイレブン・サンクス店頭
 Pコード840-128
・ローソンチケット
0570-084-001 Lコード11939
・各出場選手所属ジム

決定済み対戦カード

▼ISKAオリエンタルルールフライ級3分5ラウンド
・TOMONORI
(OGUNI GYM / 札幌在住)
・ポール・ダ・シルバ
(イギリス / クリーリーマーシャルアーツアカデミー)

▼スペシャルエキシビジョン2分2ラウンド
・梅野源治
(PHOENIX / ラジャダムナンスタジアムライト級チャンピオン)
・山川賢誠
(KAS / RISEバンタム級4位)

▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンドEX1R
・拓也
(蹴空ジム / RISEバンタム級9位)
・村山智耶
(HAYATO GYM / RISEバンタム級11位)

▼BOUTムエタイルールフェザー級3分3ラウンド
・浅井春香
(KickBox / J-GIRLSフェザー級2位)
・熊谷麻理奈
(WSR札幌 / J-GIRLSフェザー級3位)

▼BOUTキックルール・スーパーライト級3分3R
・AKINORI
(蹴空ジム / RISEライト級8位)
・凌太
(OGUNI GYM / NJKFライト級6位)

▼RISE公式戦ライト級3分3R
・北濱精鋭
(TARGET SHIBUYA)
・福井達郎
(BattleNation)

▼BOUTキックルール58kg契約3分3R
・原島”モルモット”佑治
(TESSAI GYM / J-NETWORKフェザー級9位)
・末永愛士
(蹴空ジム)

▼RISE公式戦フェザー級3分3R
・大澤辰徳
(蹴空ジム)
・甲斐康介
(HAYATO GYM)

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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。