一信会館の青木惇人・全日本K-2グランプリ決勝で惜敗

2016年3月27日(日)、東京武道館で行われた第27回全日本新空手道選手権大会「K-2 GRAND PRIX2016」において、軽軽量級にエントリーした青木惇人(一信会館)が、決勝戦まで駒を進める快進撃をみせたが、惜しくもベルトを逃がした。

かねてからK-2グランプリに標準を定め、首都圏大会への挑戦を続けている札幌の一信会館。

今年2月におこなわれたK-2グランプリ関東予選に、梅田将成・青木惇人の2選手を送り込み、両者ともにグランプリ決勝への切符を手にしたことはすでにお伝えしたとおりだ。

東京武道館でおこなわれた決勝ラウンドは、全22階級でおこなわれる大変な熱気。軽軽量級にエントリーした青木惇人は、準決勝で関東大会の優勝者からダウンを奪う好調ぶりをみせる。

決勝戦では表彰台の常連・中嶋志津麻(鷹虎道場)と熱戦を繰り広げたが、ジャッジ3人のうち1人が引き分け、残りの2人が中嶋を支持したため惜しくも涙を飲んだ。

一方の梅田将成は、すでにプロのリングで活躍している”火の玉ボーイ”田口尚(ドージョー☆シャカリキ)と対戦し緒戦敗退。

田口はグランプリ予選には出場していない”推薦枠”出場。当初はオファーに難色を示していたが、「梅田君と一回戦で戦えるなら」ということで出場を決めたという。

両者は過去に対戦しており、そのときは梅田が勝利している。いわば因縁の再戦というわけだ。

「君に勝つことだけを考えている。ベルトもいらない」

試合前、田口は梅田に対しそう宣言したという。今回は田口の気迫勝ちといったところか。

写真はトロフィーを手にする青木惇人と一信会館の佐藤信一館長。

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写真提供:一信会館
text:山田タカユキ



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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。