じつはビビリ症。試合当日は恐くて布団から出れません | 札幌道場・永山敬之さん

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インタビュー第7回は道内初のプロキックボクサー、札幌道場の永山敬之さんにインタビュー。北海道キックボクシング界を牽引するトップランカーの大目標とは?

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じつはビビリ症なんです

本日は、お仕事中にお時間をいただきまして恐縮です。

どうでしたか、僕のミットを持っている姿は?

とても様になっていると思いましたが・・・。

僕の不細工な顔ばかりカメラに収めたんでしょう(笑)?(カメラを覗き込む永山選手)

いえいえ、とても男前でしたよ(笑)。

今日は何を話せばいいんですか?

先般行われた、RISEのランキング戦についてのお話を伺いたいと思います。一昔前までは、北海道民からメジャー団体のランカーが誕生するなんて夢物語でした。偉業達成といった部分で、ご自身の率直な感想をお聞かせください。

特にないですね。

・・・・・・・・・・・・。 師範からは、どういった指示がでていたのでしょうか?

憶えてないですね。

・・・・・・・・・・・・。 大事なランキング戦だったんですから、なにか憶えてらっしゃるでしょう?

う~ん・・・・。まぁ、普段通りに行けとは言われましたけど。

ほら、憶えてるじゃないですか。普段通りというのはつまり?

・・・なんだか、うまく説明できないですね(笑)。

永山選手、ちゃんと答えてくださいよ(笑)。

スミマセン(笑)。でも、僕はこう見えても30戦近くやってますから。いちいち憶えてないんですよね。

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GRABSでの特訓の日々

では、一番印象に残っている試合を教えてください。

あっ、ベストバウトですね。だったら、vsオノリュウ戦を挙げます。1戦目はKO負けだったけど、リマッチではきっちり借りを返しましたから喜びも一入(ひとしお)でしたね。それからK-1MAXに出てたシルバーアッックスの麻原選手との試合。彼は一番上手くて強かったなぁ。ま、そんなわけですからランキング戦なんて憶えてないッスよ。

試合当日はどの段階で戦闘モードにもっていきますか?

実は僕、極度のビビリ症なんです。試合当日なんて怖くて布団から出れませんから。試合直前までビビッてて、リングインした瞬間に吹っ切れる感じですね。「やってやる!」みたいな。

外国人選手との試合はいかがでしたか?

ああ、タイ人ですね・・・。1Rの感触ではいけると思ったんですけどね。2Rにはいるとアッという間に肘で切られちゃって・・・。全く歯が立ちませんでした。

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現在は練習のほとんどをGrabs(世界チャンプTOMONORI選手が経営するジム)で行っていると聞いています。

4月からお世話になっています。いままでとは違う練習があるんで新鮮ですね。ミット練習はもちろん、サーキット・トレーニングなんかも一緒にさせていただいてます。

どのような点で成果を感じていますか?

技術的にはヘッドスリップのようなディフェンスを使えるようになりました。いままではバックステップして終わりっていうパターンが多かったんですが、その場でヘッドスリップするようにすれば攻撃がすぐ届きますから。

以前は出入りの幅が大きくて無駄があったんですが、その幅を小さく修正しました。機動力が向上して攻撃のバリエーションが増えたと自負しています。

先日の「RISE 89」では関係者からも「倒しに行く姿勢がみえた」と好評価だったと聞いています。

TOMONORI会長のご指導の賜物です。試合前の段階で相手選手が小さく見えましたんで余裕をもって試合を展開することができました。今回の試合で一段と試合をコントロールする勘が磨かれた感じがします。

自分自身、「強くなったな」と感じた試合が先日の試合です。ただ、相手がムエタイスタイルだったんで、少々パンチで行き過ぎたかなって。今後は蹴りとのコンビネーションがもう少し欲しいですね。

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トップランカーの大目標とは?

今後はどのような点を目標としていますか?

僕はもともとプロになるよりも、かっこいい身体を作って女の子にモテたかったんですよ。

えっ!?女の子にモテたいがために始めたということですか?

はい。女の子もキックボクシングやK-1が好きで会場に来ますからね。僕の目標は女性ファンの獲得。その気持ちは今でも変わりませんよ。

では好きな女性のタイプは?

女優さんで蒼井そらちゃんみたいなタイプが好きですね。彼女のような妹キャラに弱いんですよ。

蒼井そら、ですか。あまり聞かない女優さんですね。

まぁ、お茶の間にはあまり出てきませんからね。

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はぁ・・・・・・・??

あとは妹キャラではないんですが、女子プロレスラーの愛川ゆず季ちゃんもイイですね。知ってます?グラドルですよ、グラドル。っていうか、ここは今流行りのAKB48なんかの名前を言ったほうが僕の好感度が上がるんでしょうか?

大差はないかと思いますよ。

とにかく現状は女の子よりも男にモテてますからね。サウナなんか行ったらヤバイですよ。見るからにそっち系の奴がジーッと見つめてきて(笑)。それから個室サウナで二人っきりになっちゃったりしてね。もう最悪(笑)。

女性より男性にモテてしまうと。

そうなんですよ。試合で東京に行ったときなんかは新宿2丁目に繰り出すんですが、やっぱり変なオヤジに尾行されちゃって(笑)。ずーっとついてくるから終いには走って逃げましたから。

永山選手、それはそういった場所に足を運ぶほうに問題があるんですよ(笑)。

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【永山敬之 プロフィール】1983年、小樽市出身。格闘技との出会いは自衛隊時代に学んだボクシング。その後、札幌道場に入門し、道内ジム所属としては初となるプロキックボクサーとしてデビューし、注目を集めた。ランキング最高位はRISEフェザー級5位、WPMFフェザー級8位。現在は札幌道場のインストラクターとして活躍している。

ジム・道場データ

Photo & Text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。