さすらいのジプシーファイターがBOUT見参! | GRABS・北田裕二さん

3月4日に開催が迫った格闘技イベント「BOUT-31」。BOUTの貴公子・AKINORI(RISEライト級8位/蹴空ジム)と上位ランカー・川島史也(RISEライト級6位/BattieNation)が激突するメインイベントをはじめ、注目カード目白押しのBOUT-31。

今回はBOUT-31でプロデビューを果たすGRABSの新星・北田裕二のインタビューをお届けする。北田は2016年のKAMINORIMON札幌大会で蹴空ジムの天才児・末永愛士と互角にわたり合い話題となった後、プロライセンスを取得し今回のBOUT参戦となった男だが、はたして北田裕二とはどのような経歴の持ち主なのか。彼の格闘技人生と決戦への抱負を聞いた。

▲黙々と打ち込みに励む北田。師・TOMONORIからの信頼も厚い

さすらいのジプシーファイター・北田裕二がついにプロのリングへ

北田選手、ご出身はどちらですか?

和歌山県です。1981年生まれで、今月で37歳になります。

37歳?まだまだこれからじゃないですか(笑)

いやいやいや。もういい歳ですよ、競技人生的にはね(笑)

北田選手の格闘技歴をお聞きしてもよろしいでしょうか?

格闘技との出会いは、和歌山で大学生をやってた頃ですね。当時活躍されていた辰吉丈一郎さんに憧れてボクシングを始めました。ムエタイに転向したのは就職してからです。転勤で大阪、静岡、山形と移動しましたが、それぞれ地元のジムに所属して継続してきました。

どうりで。2016年のKAMINARIMON札幌大会での動きを見て、素人ではないだろうと思ってはいたんですが。

いわゆるプロ選手を育成するジムでしたから、それなりの練習はしていたんですよ。一応、プロへのお誘いもいただいたんですが、うまい具合にタイミングが合わなかったんです。年齢も30歳を過ぎていましたし・・・。

▲2016には天才児・末永愛士と互角以上に打ち合った北田(左)

名古屋系アマチュア大会で腕を磨く

KAMINARIMON札幌大会では、蹴空ジムの天才児・末永愛士選手と当たって逆転TKO負け。でも、最後まで膝はつきませんでした。

最後はガス欠で(笑)。アマチュアだからストップが早いのは覚悟していたんですが、やはり、最後まで戦いきりたかったですね。判定までいったとしても負けは濃厚だったけど、最後まで戦いきって負けたかった。

札幌以外の都市での出場経験はありますか?

まぁ、いろいろと。名古屋のホースト・カップとか、ワンマッチ大会とかに出ていましたね。僕の場合、体重を絞って出場しても、身長が高いので、だいたいは上の階級の選手とやらされてました。戦績は勝ったり負けたりです。

それほどの身長があると、減量にも苦しむタイプですか?

いえ。就職後も週2~3日のジムワークを継続していますし、普段からリミット付近でキープするように気を使ってますので、減量苦といったものはありません。

GRABSへはどういった縁で入会されたんです?

単純に職場と自宅から近かったんで。それでKAMONARIMONが終わってからでしょうかね・・・、TOMONORI会長が熱心にプロテストを薦めてくださったので、一念発起してプロテストを受けてみようかと。

▲実戦を意識したコンビネーションを繰り返す。真剣な表情の北田

減量も順調。体幹・走り込みに重点

いかがでしたか、プロテストは?

恥ずかしながら、スパーリングのテストでヘロヘロになってしまいまして。通常は1人1ラウンドなんですが、人数の都合で2ラウンドやらなければいけなかったんです。一人目が体格のいい選手でしてね、けっこう打ち込まれたんですよ。「ヤバイ」と思いましたね(笑)。

テスト結果って当日には知らされないんですよね?

そうなんです。正直、「もしかしたら落ちたかも」って悩みましたね。後日、合格通知がきたときにはホッとしました。おそらく二人目のスパーリングで盛り返したんで、そこを評価していただいたのかも知れません。

練習を拝見しましたが調子上がってますね。走り込んでる印象を受けました。

そうですね。毎日じゃないですけど、走るときは10kmくらいは走ります。「つどーむ」とか「モエレ沼公園」とか・・・。基本的に走るのが好きなんですよ。8月の北海道マラソンにも出場して完走しましたし。

それは楽しみです。選手のキレのある動きを観るのはキックボクシングの醍醐味ですから。ウェイトトレーニングなどの比率は?

ウェイトトレーニングよりも、体幹トレーニングのほうが多いです。体幹や走り込みといった基礎体力づくりに重点を置いて、ウェイトはちょっとだけ挟む感じですよ。

▲GRABS名物・米山トレーナーのミット打ちに、必死に喰らいつく

戦略は完成済み。油断せずにいく

GRABSの良いところってどんなところですか?

トレーナーと選手層が充実しているところでしょうか。いつ行っても一定のレベルの選手がそろってるので練習相手に困らないし、トレーナーが少なくてミット持ってもらえない、みたいなこともありませんから。そいった部分では本当にGRABSに来てよかったなと思いますね。

3月4日開催の「BOUT-31」に話題を移したいと思います。BOUTというイベントには、どのような印象をお持ちですか?

GRABSから選手が出場すると、その応援でいつも観戦に行っていたんですよ。素晴らしいイベントで「自分もいつか」とは思っていたんですが、まさかこんなに早く実現するとは。会長をはじめ、ジムの皆さんの応援があってのことだと感謝しています。

対戦相手の甲斐選手についてはどのような印象をお持ちですか?

いい選手だと聞いていますが、これといった情報がないものですから。Youtubeで甲斐選手の動画を拝見しましたが、大昔の映像ですから参考にはならないと思っています。油断はできないといったところですね。

北田選手の場合、アマチュア経験が長いですから、得意なパターンというのは出来上がってるでしょう?

う~ん・・・。まぁ、基本的に蹴られるのが好きじゃないので、蹴りのカットには気を使って組み立てる場合が多いですね。そこから自分の得意な形にもっていくんですが、試合前ですから詳細は秘密ということにしておきます(笑)。

▲決戦まで一ヶ月。はたして北田はBOUT初陣を勝利で飾れるか?

最高のバースデイ・プレゼントを

GRABSのTOMONORI会長からは、どんなアドバイスが出ていますか?

自分の得意な距離感で戦うために、どこをどう改善していけばいいか具体的なアドバイスを頂いています。自分の弱点はどこで、相手がどの技を出してきたら不利になるのか。そういったことを明確に指示してくださるので、自分としても対策を練りやすいですね。

最後になりますが、試合への意気込みをお聞かせください。

勤務先の社長の好きな言葉で「どうせやるなら」という言葉があるんですよ。どうせやるなら徹底的にやってやろう、一番になってやろうみたいな意味なんですが、僕もそんな志をリング上でお見せできればと思っています。当日はアグレッシブに攻めますので、応援よろしくお願いいたします。

キックボクシングをやっていることは、職場の皆さんもご存知なんですか?

はい。みんな僕のFacebookをチェックしているみたいで、全国の支店に知れ渡っています。全国会議なんかで会うと、「キックボクシングやってるの??」「プロライセンス取ったって!?」「おまえ、なにを目指してるんだよ??」などなど、ビックリされることが多いですね(笑)。

では負けられませんね(笑)。もしかすると、ご家族も応援に来られますか?

5歳の娘が旗を作って応援に来てくれるっていってます(笑)。あと、3月9日が息子の誕生日なんですよ。スカッと勝って、最高のバースデイ・プレゼントにしたいですね。

応援しています。本日はありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

【北田裕二 プロフィール】1981年、和歌山県出身。大学時代に辰吉丈一郎に憧れボクシングを始める。就職後は転勤で大阪、静岡、山形と渡り歩き、それぞれの地で腕を磨いてきたジプシーファイター。プライベートでは二児のパパ。趣味は子供と一緒に遊ぶこと。柴犬愛好家。身長177cm、体重63kg(通常時)。GRABS KICKBOXING STUDIO所属。

ジム・道場データ

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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