BOUT-34の一日と、BOUTに集う華麗な面々

▲試合を決めたのはTOMONORI選手の飛び膝蹴りに対する、シルバ選手のカウンターの左フック。上の画像はその左フックが発射された瞬間。

最後まで勝負師だったTOMONORI

終わりました。ホテル・エミシアで行われたTOMONORI選手のラストファイト「BOUT-34」。

英国の王者、ポール・ダ・シルバとの一騎打ちは、残念ながらTOMONORI選手の1Rノックアウト負けで幕を閉じました。

観客席から見ると「えっ?いまの何が起こったの?」といった非常に分かりづらいKOシーンでしたので、盛り上がることもなくアッという間に終わってしまった印象かもしれませんね。

しかし、そこはイカサマ無しのガチンコ勝負の世界。真剣で切り合うような一瞬が、そこにはありました。殺るか殺られるかの勝負をして散ったTOMONORI選手。最後まで勝負師らしい生き様だったと思います。

試合の詳細は後日アップいたします大会レビューに譲るとして、ここではBOUT-34の一日と、恒例のBOUTに集う華麗な面々を、豊富な写真とともにご紹介しましょう。

華麗な面々が続々。BOUT-34の一日

▲まずは前日計量から再び登場。UFCやK-1ではオフィシャル・フォトグラファーを務めた著名なカメラマン・studio f-1 成城の長尾 迪さん。TOMONORIのラストファイトならばと計量会場に駆けつけてくれました。最近では那須川天心の写真集「FLY HIGH」が好評です。「写真を撮らせてください」とリクエストすると照れながらも応じてくれました。

▲同じく前日計量からの一コマ。甲斐康介選手のセコンドで来札したHAYATO GYM代表・三宅裕二さん(右)。現役時代はHAYATOのリングネームで活躍。UKF世界スーパーウェルター級のタイトルを奪取し、K-1 WORLD MAXでは常連選手として活躍しました。HAYATO会長、明るい人柄でした。いい選手が育つのも納得です。

▲一夜明けてのBOUT会場。通常であれば「○○の間」とか書いてありそうなホテルの縦看板に、「BOUT-34会場」と書いてあるのに妙に癒されてしまいます。テーブル横に飾られている大きな花は、TOMONORI選手の恩師・斉藤京二NJKF理事長から贈られたもの。「必勝」と書いてありました。

▲こちらが会場となったホテル・エミシアのパレスホール。天井の照明が赤とか青に切り替えられるシステムで、様々な照明効果を楽しむことができます。今回は巨大スクリーンを2台用意し、煽りPV映像も流されました。

▲昨年のエミシアではサングラスの外国人軍団が、ガードマンとして侵入者を阻止していましたが、今回はホテルの女性スタッフの方々が。ずっと立ちっぱなしの方もいらっしゃっいましたね。本当にお疲れ様でした。

▲こちらはレフェリー・ジャッジの方々のミーティングかと思いきや、ただの雑談。中央の方は皆さんご存知、日本でただ一人のISKA公認レフェリー、和田良覚さん。右側にいらっしゃるのは、こちらもレジェンド、大道塾吉祥寺支部のムエタイ博士・飯村健一さん。

▲先に会場入りしたのはTOMONORI陣営。TOMONORI選手は早速リングにあがり、マットの感触を確かめていました。

▲一時間ほど遅れてシルバ陣営も到着。セコンドのジャービスさんがひょうきんな方で、常に笑いを振りまいていました。お陰でシルバ選手もリラックスしている様子。

▲アンダーカードとは別に行われたメインイベントのルールミーティング。レフェリーの和田さんが「フリーノックダウン制だけど、僕は早めに止めるから」と安全性重視の方針を説明。

▲控え室に戻ったシルバ選手は、大会パンフレットにサインを。このあと、ドクターチェックを受けて、リングの感触を確かめていました。ず~っと張り付いていたので、「うっとおしい奴だ」と思われていたかも。

▲14時開場。ロビーで待っていたお客さんがわれ先にと場内へ。写真には収まりませんでしたが、後にず~っと行列が出来ています。TOMONORI選手のラストファイトということもあって、普段は大会会場では見かけない方々(シャムエボォルヴの了安さんとか)も観戦に訪れていました。

▲こちらはTOMONORI選手の応援で東京から駆けつけたレジェンドの皆さん。左から元WBCムエタイ・インターナショナル55kg級王者・米田貴志さん、元WBCムエタイ日本統一フライ級王者・大槻直輝さん、元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者・中須賀芳徳さん。知ってる人は知ってるでしょうけど、もの凄い試合でしたね。この方々の試合は。

▲本戦が始まっても華麗な面々が続々登場。こちらは北濱精鋭選手のセコンドで帯同したTARGET SHIBUYA会長・宮城大樹さん。現役時代はDykiのリングネームで第4代RISEバンタム級王者に君臨しました。この試合は北濱選手のベストバウトともいえる試合運びで快勝。大樹会長も今までで一番嬉しそうにしていました。

▲続いて浅井春香選手のセコンドで登場した、KickBox会長・鴇稔之さん。元MA日本キックボクシング連盟バンタム級王者で、トレーナーに転身後は石井宏樹さん(元ラジャダムナン・スタジアムスーパーライト級王者、新日本キックボクシング協会ライト級王者)や小野寺力さん(元新日本キックボクシング協会フェザー級王者)を育てた、日本ムエタイ界の重鎮。

▲本日のMVPは蹴空ジムの拓也選手でしょう。力が抜けて無駄な攻撃がない。最後は飛びヒザ一発で村山選手をノックアウト。拓也選手がリング上で感情を爆発させるのは珍しいですね。よっぽど嬉しかったのでしょう。蹴空ジムの伊藤代表もご覧のポーズ。

▲このタイミングでTOMONORI選手がアップを開始。ホテルの広いロビーに快音が響き渡りました。この様子は地元の民放テレビ局が録画していたので、後日観れるかもしれません。

▲セミファイナルの前には、今をときめく神童・那須川天心選手が提案したチャリティ・オークションがサプライズ開催されました。お馴染みのリングアナ・ケロさん(写真左)が熟練の技(?)で価格を吊り上げます。落札代金は北海道胆振東部地震で被災された方々に贈られるとのこと。那須川選手の使用済みグローブは、写真中央の男性がなんと11万円で落札。全額キャッシュで支払ったとのことです。

▲セミファイナル。ついに登場した日本ムエタイ界の至宝・梅野源治選手。試合前のオフショットがほしかったので、「梅野選手を見た」と証言した、WSR札幌の木戸会長と一緒にホテル内を散策したのが妙に楽しかったですね。

▲最高の映画に贈られるのがアカデミー賞であるのに対して、最低の映画に贈られる賞がラジー賞です。BOUT-34のラジー賞は、文句なく山川賢誠選手でしょう。「やる気あるの?」と聞きたくなるような試合態度に、レフェリーの飯村さんも思わず苦笑い。

▲ついに来ましたメインイベント。TOMONORI選手の入場シーンは、天井の赤いライトがよく映えて、幻想的な入場シーンとなりました。あの入場曲がもう聞けないと思うと寂しいものがあります。

▲試合は前述のとおり、シウバ選手の1Rノックアウト勝利。試合の模様は後日、豊富な写真と共にレビューしますのでお楽しみに。

▲控え室に戻ったシウバ陣営。ジャービスさんと、レフェリーの和田さんは飲み友達ではないかと推測しました。しきりに「ジュリンク、ジュリンク」と言っていましたので。しっかし、ジャービスさんはホント写真好きだわ。

▲喜びを爆発させるセコンド陣とは対照的に、シウバ選手は寡黙。戦友・TOMONORI選手のラストファイトという舞台に厳粛なものを感じているのでしょう。粛々とタイカップをはずす姿が印象的でした。

▲次にTV電話を利用して、家族に無事を伝えるシウバ選手。ここでも「無事だから心配するな」といっただけで笑顔は無し。サムライですねぇ。昨年、同じ控え室を使ったエヴァン・ジェイズとはえらい違いだ。

各試合のレビューは例によってマイペースで

以上、BOUT-34の一日とBOUTに集う華麗な面々をダイジェストで紹介しました。個人的にはBOUTとは切っても切れない仲のスポーツライター、布施鋼治さんがいなかったのが寂しかったですね(お仕事で海外だそうです)。

じつは「BOUT」というイベント名も、布施さんが名付けたものでしてね。TOMONORI選手とも仲がいいですから、やはりリングサイドにいてくださると心強かったですね。

各試合のレビューは例によってマイペースで更新いたします(劣悪な環境での撮影のため、画像補正に時間を要するのですよ、泣)。お暇があるときに遊びに来てください。

それでは選手の皆様、関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。そして取材にご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

BOUT-34の公式試合結果はこちらから>>

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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