7月8日開催:BOUT-32 前日計量レポート

注目の一戦。急遽、立見席も販売

7月7日、翌日に開催される道内最大の格闘技イベント「BOUT-32」の前日計量が行われ、全選手が一発クリアした。

今回は4試合のみと試合数は少ないながら、その4試合だけですでにチケットは完売という強力な布陣。急遽、立見席の発売も決定し、すでに予約注文の問い合わせが複数件あったという。

それもそのはず、今大会の目玉は神童・那須川天心が返上したRISEバンタム級の日本王座を賭けて行われる王座決定トーナメント。その一回戦として行われる山川賢誠と出口智也が激突する一戦だからだ。

こちらの記事でも書いたように、両者には道内最強決定戦ともいえる直接対決が持ち越しとなっている背景がある。ゆえに、この一戦には並々ならぬ関心を寄せるファンは多く、「RISEのベルトうんぬんよりも、単純に山川と出口が戦ったらどっちが強いのかに興味がある」と明言するファンもいるほどだ。

以下に決戦にさきだって行われた前日計量の模様をお届けしよう。

メインイベント

RISE公式戦バンタム級3分3ラウンドEXR1R
・山川賢誠(同級3位/キックボクシングアカデミー札幌)
・出口智也(同級5位/忠和會)

ミイラのように会場の片隅にうずくまる山川賢誠(画像右)が印象的だった。質問を投げかけると「大丈夫です」といった短いフレーズを繰り返す。傍にいた後輩の後藤丈治が通訳を買って出るといった態で、明らかな減量苦が見て取れる。

イベントスケジュールの都合により、計量の開始時刻が早まっていたのが山川にとっては幸運だったろう。リカバリーに多くの時間を費やせるからだ。

一方、会場に一人で乗り込んできた出口は好調の様子。GRABSへの出稽古でも好感触をつかんでおり、TOMONORI会長からは山川戦にむけての具体的なアドバイスを授かっているという。

減量に苦しんだ山川は「絶対有利」の下馬評に気を緩めてしまったのだろうか?どちらに軍配があがるのか、最後の最後までわからなくなってきた。

セミ・ファイナル

▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンドEXR1R
・拓也(同級8位/蹴空ジム)
・樺島峻太(リアルディール)

福岡のリアル・ディールとの二連戦となった拓也(画像右)は、下半身の改造に多くの時間を費やしてきたと語った。また体幹から四肢へのスムーズな力の伝達を可能にするため、STROOPSという特殊なチューブを導入したシャドーなどで成果をあげているという。

今回は格下相手なので、”勝ち方”が要求される難しい一戦。しかし勝利すれば今後のビックマッチへの召集が決定的なため、気を緩めずにクリアしておきたい。

対する樺島は、セコンド陣が明日到着予定のため一人で会場入り。物怖じしない性格なのか、落ち着きはらった物腰が不気味であった。計量では拓也に負けず劣らずの褐色の肉体美を披露。気の緩みがないことを無言のうちに印象付けた。

試合でのアピールポイントは?という質問には、「カウンターに絶対の自信がある。明日はそこに注目してほしい」と語った樺島。道内勢には連敗中のリアル・ディール。意地を見せるか?

第二試合

▼BOUTルール・フェザー級3分3ラウンド
・熊谷麻理奈(J-GIRLSフェザー級3位/WSR札幌)
・中川梨香(大成会館)

過去最高のスレンダーボディを披露した熊谷麻理奈(画像左)。パッカシットとの過酷な訓練により、アマ時代のポイント先行主義から「倒してナンボ」の超実力主義へと思考が完全に移行した。直前インタビューでは2ラウンドKO予告も飛び出し、この日も「倒す」というフレーズを連発した熊谷。自身の殺傷力を試したくて試したくて堪らないといった殺気がみなぎっていた。

一方、この日一番の覇気を感じさせたのが対戦相手の中川梨香。こちらの質問に対して抽象的な受け答えをしない。こういった選手は自分に自信をもっている。パンチが得意なのかと思いきや、じつは切り札は他にあるのだという。「明日はその技でKOする」とこちらもKO予告。はたして生き残るのはどちらか?メインを喰う好試合に期待しよう。

第一試合

▼RISE公式戦スーパーライト級3分3ラウンドEXR1R
・AKINORI(ライト級7位/蹴空ジム)
・吉田敢(BRING IT ONパラエストラAKK)

食事も共にする仲という両者。写真撮影の後、笑顔で握手という和やかなムードで別れたが、質問を振ると「倒しますよ」と即答。

お互いにKO負けをはさんでの復帰戦といった背景もあり、ちょっとしたサバイバルゲームといった意味合いの一戦。そのギャップに勝負の世界の厳しさを感じずにはいられない。

しかし盛り上げ役のトップバッターとしての役割でいえば、この二人に勝るものはなく、豪快なノックアウトを期待してしまうのは筆者だけではないだろう。両者ともに道内出身の好青年だけに、どちらにも勝ってほしいというのが正直なところだが。

ノースエリア格闘技イベントBOUT-32開催概要

当日券は当日の11時から枚数限定・¥6000円で販売開始

▼日時:
2018年7月8日(日)
17時開場
17時30分試合開始

▼主催:
BOUT実行委員会
TEL:011-562-3291
URL:http://bout.jp/

▼会場:
コンカリーニョ
北海道札幌市西区八軒1条西1丁目1-2
(JP琴似駅直結※駐車場無し)

▼チケット料金:
SRS席 7000円 A席 5000円
※ 当日1000円UP

▼チケット販売所:
チケットぴあ 0570-02-9999 Pコード838-655
セブンイレブン・サンクス店頭
各出場選手所属ジム

写真提供:BOUT実行委員会
photo & text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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