9月4日:KAMINARIMON札幌大会・速報レビュー

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メジャー団体「RISE」が主催するアマチュア競技会の雄、KAMINARIMON(カミナリモン)。道内最大のプロ格闘技イベント「BOUT」で活躍する選手は皆、KAMINARIMON札幌大会出身だ。

KAMINARIMON札幌大会の魅力は、レフェリー、ドクターにおいても実際にプロの試合を捌いているベテランを起用し、安全面にも配慮が行き届いているところだろう。こういったところはジュニアを送り出す父兄・ジム責任者にとっても安心できるところではないか。

また、客席をびっしり埋めた観客を前に、プロ選手が試合をするリングと同じリングで試合ができるところもポイントが高い。プロ仕様のスポットライトの下で試合をするのは格別な趣があり、そこらの体育館で試合するのとはワケが違う。

KAMINARIMON未経験で出場を迷っている方には、ぜひとも出場することをお薦めする。一生の思い出になること請け合いだ。

今回の札幌大会は男女あわせて20名弱と少なめであったが、前回、前々回と熱闘が続いていただけに、選手諸君も骨休みといったところか。

KAMINARIMON札幌大会の事務局には「11月のKAMINARIMON札幌大会に標準をあわせて励んでいる」といった連絡が多数あったようである。今年を締めくくる熱戦を楽しみにしておこう。

今大会の大会特別賞は大人顔負けの激闘を展開した谷川龍太(WSR札幌)と宗万優輝(蹴空ジム)が受賞、大会MVPは大上裕介(GRABS)が獲得した。その他の試合結果は以下の通り。

【2016年9月4日KAMINARIMON札幌大会:各試合結果は以下の通り】
※印は2試合の選手

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▲第1試合 Bクラス -60㎏
○大上裕介(GRABS)
×安齋 宙(一信会館)※

GRABSの新鋭・大上(写真左)が、安齋の若さを封じ込めた。K-1甲子園や首都圏大会で場数を踏む安齋に分があるかと思われたが、大上が距離を制し、優勢に試合をすすめた。判定勝ち。

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▲第2試合 ジュニアAクラス -35㎏
×宗万優輝(蹴空ジム)
○谷川龍太(WSR札幌)

気迫溢れるミドルキックで攻めた谷川龍太(写真中央)が、SMASHERS全日本25kg級優勝・WBCムエタイ全日本-28kg準優勝の実績を誇る宗万から大金星を奪った。トレーナーのパッカシットも、リングサイドで万歳三唱。

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▲第3試合 Cクラス -60㎏
×北川 忠(札幌道場)
○田嶋優樹(チームシャムエボルブ)

田嶋(写真左)が破壊力抜群のローキックで圧巻の1Rレフェリーストップ。「出場することに意義がある」と10キロの体重差を承知で試合を引き受けた北川にも敬意を表したい。

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▲第4試合 Bクラスノースルール -52㎏
△小笠原健吾(蹴空ジム)
△宮下洋平(蹴空ジム)

同門とは思えない鬼気迫るファイト。蹴りの小笠原、パンチの宮下。お互いに持ち味を発揮した試合はドロー判定。

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▲第5試合 Bクラス -65㎏
○北村裕大(蹴空ジム)
×佐々木一洋(蹴空ジム)

蹴空ジムの元気印・北村裕大のラッシングパワーは驚異的。小さい選手が大きな選手をラッシュで追い込むのは見ていて気分がいい。20cmの身長差もものともせず、終始圧倒した。

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▲第6試合 Bクラス -70㎏
×松井虹兵(GRABS)
○小嶋大輝(一信会館)

GRABSのマービンハグラー・松井(写真左)と、先のチャレンジ・カラテ・トーナメントで中量級を制した小島大輝(写真右)が激突。うまく自分の距離に持ち込んだ小島が1Rにダウンを奪い判定勝ち。

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▲第7試合 Bクラス -75㎏
○山田慎也(蹴空ジム)
×阿部憲二(North King’s GYM)

久々の出場となるノースキングスジムの大型ルーキー・阿部に注目が集まったが、蹴空ジムの牙城は崩せず。山田(写真右)が1Rにダウンを奪い、2Rも横綱相撲でノックアウトしてみせた。

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▲第8試合 Bクラス -60㎏
○末永愛士(蹴空ジム)
×安齋 宙(一信会館)※

才能溢れる10代選手同士が初対決。経験値で勝る末永が1Rにダウンを奪い判定勝ち。めったに感情を表に出さない末永も、このときばかりはガッツポーズ。安齋も1試合目のダメージを抱えながら、よく攻めた。両者が格闘技を続けている限り再戦は必至だろう。

【メダル授与・閉会式】

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写真提供:RISEクリエーション
photo & text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。