覆る拓也限界説・後編 | BOUT-34 拓也vs村山智耶

ノースエリア格闘技イベント BOUT-34
2018年10月28日(日)札幌市・ホテルエミシア


▼第6試合
RISE公式戦バンタム級3分3R EX1R
・拓也
(蹴空ジム / RISEバンタム級9位)
・村山智耶
(HAYATO GYM / RISEバンタム級11位)
※勝者:拓也 KO 1R 2’35

▲フードを目深にかぶり登場した拓也。ガウンを脱ぐとボサボサの寝ぐせ頭だったので、気合が抜けたような印象だった。両者がリング中央で歩み寄るシーンでも、睨みつける村山に対して、拓也は寝起きのような表情で村山を眺めているだけ。「大丈夫なのか?」と心配したが・・・・。

▲試合開始。お互いに軽いジャブとローキックで探り合う。20秒付近で村山が右のミドルを放つと、拓也は蹴り脚をキャッチしてからの右のストレート。村山は大きく吹っ飛ぶようにバランスを崩した。予想以上の当たりの強さに当惑した表情をみせた村山。

▲スピードでも違いを見せた拓也。序盤から村山の左ミドルに対して左フックのカウンターをヒット。上の画像では村山の目の焦点が合っておらず、一瞬、意識が飛んでしまっているのがわかる。拓也は村山の放ったミドルのほとんどにカウンターを合わせてみせた。

▲パンチに比重を移してきた村山に、拓也は右のローキックで応戦。これが面白いようにバシバシと突き刺さった。これでリズムを掴んだ拓也は、ロープに詰めての左ボディブローで、さらに戦意を削った。

▲最初はローキックをカットせず、好きに蹴らせていた村山。これが仇となって、さらに戦意を喪失してしまう。上の画像は棒立ちの脚にローキックがヒットした瞬間。村山は心が折れたような表情を浮かべた。

▲ローのダメージで、スタンディング・ダウンを取られてもおかしくない素振りをみせた村山を見て、拓也はラッシュをかける。従来の力むようなラッシュではなく、力が抜けた軽いラッシュだった。

▲2分過ぎ、拓也が放ったテンプルへの左フックで、村山がグラリとバランスを崩す。勝機とみた拓也は、そのままロープに詰めて左ボディからの飛び膝蹴りをジャストミート。左ボディから飛び膝といった連携をできるところが凄い。上の画像は拓也が着地したところ。村山が糸の切れたマリオネットのように崩れていくのがわかる。

▲村山の倒れ方をみて勝利を確信したのか、レフェリーのストップを確認することなくガッツポーズをみせる拓也。このところの不完全燃焼からくるフラストレーションを一気に爆発させた。後方では蹴空ジムの伊藤代表が、リングに駆け上がってくるのがわかる。

▲伊藤代表と抱き合う拓也。伊藤代表がこれほど喜ぶのは、2015年の畑中健太vs永山敬之戦以来だ。

▲会心のKO勝利に、拓也もこの表情。これで3度にわたり限界説を覆した。今回の試合内容からすると、当分は限界説が囁かれることはないだろう。

▲最初の限界説を覆したのも、このエミシアのビックイベントだった拓也。エミシアでは必ず好勝負を展開することから、業界では「エミシア男」という別名をもっている。拓也の時代到来を印象付けた一戦だった。

覆る拓也限界説・前編はこちらから>>

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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