いよいよ本日開催となったパンクラス札幌大会。現在カナダのTristar Gymを本拠地として活躍している、赤沢幸則(札幌出身)の2年ぶりの凱旋が話題を呼びチケットの売り上げも上々。
注目のメインで赤沢の相手を務めるのは中村勇太(T-REX JIUJITSU ACADEMY)。パンクラスのリングでは連敗を続けているが、相手はいずれもビッグネームばかり。その実力は依然として折り紙つきの強者だ。
練習場では「怪物」と恐れられる赤沢だが、本番での内容はパッとしない。今回の相手・中村を撃破すれば「本物」としての評価が確約されるだけに、ちょっとした査定試合といったところか。
セミファイナルでは早坂優瑠(CORE QUEST KUSHIRO)との一戦に大抜擢された”ヒットマン”平賀正孝(TEAM urespa)が、虎視眈々と現役ランカーの首を狙う。平賀の前日計量でみせた鋭い眼光から推測すると、かなりスリリングな一戦となるだろう。
以下に前日計量の模様をお伝えする。
メインイベント
▼PANCRASE公式戦ウェルター級 3分3R
赤沢幸典(画像左・Tristar Gym※札幌出身)
中村勇太(T-REX JIUJITSH ACADEMY)
一発クリアの中村に対し、赤沢はクリアならず。4時間後の最終計量でもクリアできず、1.5kgオーバーで痛恨の失格。試合は行われるが、ルールにより中村が勝った場合のみ公式記録として残る。それ以外はノーコンテスト。
中村のコメント
会場の寒さを吹き飛ばす熱いファイトに期待してください。ストライカーって思われてますけど、バックボーンはブラジリアン柔術。しっかりと柔術家のテクニックをお見せします!あとは相手が体重クリアするのを祈るだけです。
セミファイナル
▼PANCRASE公式戦ストロー級 3分3R
早坂優瑠(画像左・CORE QUEST KUSIRO)
平賀正孝(TEAM urespa)
急転直下、現役ランカーとの一戦にのぞむ平賀。早坂のグラウンド地獄につきあわず得意の打撃に持ち込めるかがカギだ。P´s Lab札幌での出稽古にも積極的に参加したという平賀。秘策は用意されているか?
早坂のコメント
平賀選手はいい選手。尊敬しているし油断はしない。いつも通りにやるべき事をやるだけ。年内最後の試合なので、しっかりと締めたい。
平賀のコメント
P´s Lab札幌さんへの出稽古で成果を実感しています。自分の持ち味はアグレッシブさ。持ってるものを全て出して勝ちにいく。
公式戦第三試合
▼PANCRASE公式戦フライ級 3分3R
後藤丈治(画像左・P´s Lab札幌)
桑原 悠(PUREBRED)
カナダのTristar Gym、タイのランバー・ソムデートM16ジムでの武者修行で着実にステップアップしてきた後藤。相手はあの堀口恭司や江崎壽(パラエストラ札幌)とも対戦経験のある桑原悠だ。勢いの後藤vs経験の桑原といったところだが、後藤が圧力で勝るのではないか。
後藤のコメント
タイのランバーさんのジムで調整してきたんですよ。やりたかった練習がピンポイントでできて、自分が埋めたいと思っていた穴を埋めてもらいました。明日はやりたいことをやらせてもらいます!
公式戦第二試合
▼PANCRASE公式戦フライ級 3分3R
藤田成保(画像左・T-Pleasure)
竹内直矢(ベラトレオ函館)
5.14の札幌大会では老獪なグラウンド・テクニックで大西ヒロト(パラエストラ札幌)の若さを封殺した藤田。今回も得意のグラウンド勝負に持ち込みたいところだが、相手の竹内は意外と立ってよし寝てよしの器用さがある。計量では「すべての局面に対応してみせる」と息巻いていた竹内。至高の寝技合戦を堪能できるかもしれない。
竹内のコメント
調子はいいです。明日は我慢強さがカギとなる。相手のペースにあわせず、自分のやりたい事だけをやらせてもらう。
公式戦第一試合
▼PANCRASE公式戦バンタム級 3分3R
堀米克弥(画像左・パラエストラ札幌)
山崎 宏(リバーサルジム東京スタンドアウト)
パラエストラ札幌の二代目・修行僧(初代は関口直正)、堀米が一階級下げてのリスタートをきる。相手は今回がプロデビュー戦となる山崎宏。山崎は一撃必殺のハンマーパンチを持つハードパンチャーゆえ、スリリングな立ち上がりが予想される。堀米との相性もけっして良いとはいえず、ファーストコンタクトは要注意だ。
堀米のコメント
一階級落としたんですが、これが本来の適性体重。非常に動きやすいです。試合は自分自身に勝つことが第一。そのうえでアグレッシブにいきたい。
パンクラス・ゲート
▼パンクラスゲート フェザー級 3分2R
冨田正美(画像左・釧路忠和會)
和田憲太(TEAM urespa)
ストライカー富田vsグラップラー和田といったところだが、和田はキックジムに精力的に出稽古を敢行。打撃のスキルが劇的に向上しているとみる。和田=グラップラーという先入観を逆手にとって神経戦を支配できるか?計量では「チームで勝ちにいく」と語った和田。快勝してセミに登場する平賀に繋げたい。
和田のコメント
このところ良いペースで試合ができている。戦績も三勝一敗と悪くない。自分の持ち味を出せば結果はついてくる。チーム全員で勝ちにいく。
計量後あれこれ
▲一発目の計量をパスできなかった赤沢。1時間後と4時間後の再計量を余儀なくされた。
▲契約体重をクリアして上機嫌の中村は、思わずこのポーズ。
▲カメラを向けるとおどける中村。サービス精神も旺盛だ。
▲中村の本来の表情。澄んだ瞳が人柄のよさを物語っている。
▲参加選手中、ただ一人の全日本ランカー(6位)である早坂。計量では私生活のことも語り、リラックスした様子だった。
▲参加選手の中で一番の殺気を放っていたのが平賀。大番狂わせを演じるか?
▲充実した調整を感じさせた堀米。カメラをむけると気合のポーズ。
▲簡潔で解りやすいと評判だった、山崎レフェリーによるルール説明&質疑応答。
決定済み対戦カード
▼PANCRASE公式戦ウェルター級 3分3R
赤沢幸典(Tristar Gym※札幌出身)
中村勇太(T-REX JIUJITSH ACADEMY)
▼PANCRASE公式戦ストロー級 3分3R
早坂優瑠(CORE QUEST KUSIRO)
平賀正孝(TEAM urespa)
▼PANCRASE公式戦フライ級 3分3R
後藤丈治(P´s Lab札幌)
桑原 悠(PUREBRED)
▼PANCRASE公式戦フライ級 3分3R
藤田成保(T-Pleasure)
竹内直矢(ベラトレオ函館)
▼PANCRASE公式戦バンタム級 3分3R
堀米克弥(パラエストラ札幌)
山崎 宏(リバーサルジム東京スタンドアウト)
▼パンクラスゲート フェザー級 3分2R
冨田正美(釧路忠和會)
和田憲太(TEAM urespa)
開催概要
日時:2017年10月22日(日)17時開場 17時30分開始
主催:PANCRASE札幌大会事務局 電話:011-562-3291
場所:コンカリーニョ(札幌市西区八軒1条西1丁目ザ・タワープレイス1F)※JR琴似駅直結 駐車場無し
入場料金:SRS席:10,000円 A席:6,500円 (当日券は一律500円増し)
発売所:チケットぴあ:0570-02-9999{Pコード 836-262(セブンイレブン・サンクス店頭)}
WSR札幌ジム:011-231-5900
パラエストラ札幌:011-733-5301
CORE QUEST KUSIRO:090-9511-1244
大会事務局:011-562-3291
写真提供:PANCRASE札幌大会事務局
photo&text:山田タカユキ
山田 タカユキ
最新記事 by 山田 タカユキ (全て見る)
- 活動終了のお知らせ - 2019年10月5日
- TOMONORI引退記念インタビュー第10弾 / OGUNI GYM所属・TOMONORIさん 後編 - 2019年8月31日
- TOMONORI引退記念インタビュー第9弾 / OGUNI GYM所属・TOMONORIさん 中編 - 2019年8月31日