パンクラス札幌大会ダイジェスト:2016年10月16日

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パンクラス札幌大会
2016年10月16日(日)札幌市・琴似コンカリーニョ

今年度最後となるパンクラス札幌大会。北海道連合軍VS関東&関西連合軍の激突が話題を呼んだ今大会は3勝3敗の引き分け。実質的には本州勢の底力を見せつけられた形となった。その他、道内初のケージ・キックルールの採用、道内勢期待のホープ・後藤丈治(BOUT)のプロデビュー戦など大盛り上がりの今大会をダイジェストでお伝えする。

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▼メインイベント
パンクラス公式戦ストロー級3分3ラウンド
○早坂優璃(ストロー級8位/CORE QUEST KUSIRO)
×後藤琢也(パンクラス大阪稲垣組)
勝者・早坂、3R判定3-0

札幌大会では初のメインを務める早坂。ケージに登場した早坂は気合十分の表情。連続一本勝ちの記録を伸ばすか?

序盤のスタンドでの探りあいから、蹴り足を掴んでのテイクダウンを試みる早坂。後藤の腰が重く、思い通りのコントロールができない。

中盤、早坂がバックをとるも、すぐにトップを取り返す後藤。早坂は中腰になった後藤をこかして足関へ。フィジカルに勝る後藤は、再三トップを取り返し、ヒジもコンスタントに繰り出す。

終盤にかけては早坂のアリ地獄のごとき執拗な引き込み。後藤も上からパウンド、ヒジで応戦するも決め手に欠けた。判定は早坂。試合内容に納得できない早坂は敗者のような表情。

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▼セミファイナル
パンクラス公式戦ライト級3分3ラウンド
×竹内幸司(HLC)
○高橋祐樹(和術慧舟会横浜道場)
勝者・高橋、3R判定2-1

下からこかしにかかる高橋に対し、竹内は渾身のパウンドを撃ち下ろす。早くも顔を腫らす高橋。その後、こかしに成功した高橋だが、下から脚でコントロールする竹内に有効な攻撃を繰り出せない。1Rは竹内のラウンド。

2R、打撃勝負を挑む高橋。寝てよし立ってよしの竹内は受けて立つが、高橋が打ち勝った。今度は竹内が大きく顔を腫らす。これを境に流れは高橋へ。

派手な攻防はなかったが、終盤にかけて常に金網を背負ってしまった竹内。高橋が竹内の体力を削り続けた。この試合に限らず、道内vs本州の対戦では、本州勢が圧倒的にフィジカルでリードしていた。

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▼パンクラス公式戦バンタム級3分3ラウンド
×後藤丈治(BOUT)
○飯島重樹(ALLIANCE)
勝者・飯島、3R判定3-0

後藤は1R早々にギロチンで攻める見せ場を作ったが、あとが続かなかった。

得意の打撃に活路を見出したかったが、フィジカルとレスリングの下地で勝る飯島に、面白いようにテイクダウンを許す展開。

プロ第一戦は黒星発進。カナダ武者修行の経験を活かせず、ほろ苦いプロデビューとなった。

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▼ケージキックルール70kg契約3分3ラウンド
○パッカッシット・ウィラサクレック(WSR札幌)
×魔破DATE(TEAM DATE)
勝者・パッカシット、3R判定3-0

魔破DATEは後ろ回し蹴りなどの奇襲技で果敢に攻めたが、魔神の牙城は崩せず、パッカシットの横綱相撲となった。

戦慄したのは、金網に追い詰めてから全体重を乗せて浴びせる肘打ちだ。ロープであればスウェイできるが、金網ではそうはいかない。

魔破DATEは自ら倒れこんでかわすが、レフェリーからは「自分から倒れないように」との非情の宣告が。判定に持ち込んだだけでも天晴れといったところだ。

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▼パンクラスゲートフェザー級3分2ラウンド
×堀米克弥(パラエストラ札幌)
○千葉嘉大(スカーフィスト)
勝者・千葉、延長1RパウンドによるTKO

1Rからトップギアの堀米、上からの猛攻を見せる。前大会同様に圧勝が予想されたが、試合は延長戦にもつれ込み、1Rの攻め疲れが響いた。

終盤は千葉がバックをとる展開が多く、コツコツとパンチをあて続けた。延長1R、TKO勝ち。

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▼パンクラスゲートフライ級3分2ラウンド
○竹内直矢(ベラトレオ函館)
×澤田良(T-Pleasure)
勝者・竹内、1Rギロチンチョーク

さりげなく連勝を続けている竹内。開始直後のファーストコンタクトで、腕がうまい具合に澤田の首に巻きつく。そのままギロチンで極めきった。

勝利後、澤田に「大丈夫か?」と労わりの言葉をかける姿が印象的だった。

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写真提供:パンクラス札幌大会事務局
photo & text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。