7月8日:KAMINARIMON札幌大会ダイジェスト

道内で最も歴史があり、技術レベルが高いアマチュア競技会「カミナリモン札幌大会」。夜間に行われるプロ格闘技興行「BOUT」に先立って行われる競技会だけに、プロ選手と全く同じ環境で試合を行えるのが最大の魅力だ。今回は参加人数が少なかったものの、高校生同士のハイレベルな熱戦を筆頭に、手に汗握る好勝負が続出。

MVPは福山勇斗(蹴空ジム)が受賞。ベストファイト賞に阿部知広(エスジム豊平)、ベストスピリット賞に鈴木清作(Kickboxing Academy Sapporo)、大会特別賞に繁田昂生(棚田道場)がそれぞれ選ばれた。以下、大会の模様をダイジェストでお伝えする(※は二試合する選手)

第1試合 Cクラス-60kg

○鈴木清作(Kickboxing Academy Sapporo)※
×佐藤 純(エスジム厚別)

リングに上がってからレガースの装着を忘れた事に気づき「あっレガース忘れちゃった」の名言を生み出した鈴木(画像左)は、嬉しい嬉しいKAMINARIMON初勝利。抜群の距離感を保ち、ポイントも4-1と堂々とした勝利。同時にベストスピリット賞も受賞した。前回につづき連続出場の佐藤(画像右)も好ファイトを展開。また出てきてほしい。

第2試合 Bクラス -60kg

○小野智裕(GRABS)※
×大島康之(チームコンバット小樽)

GRABSの新星・小野智裕はダイナミックなミドルが印象的。ロープ際の打ち合いになると、ダッキングなどのテクニックなども披露し、巧みに捌いてみせた。判定3-0。 

第3試合 ジュニアCクラス -35kg

×杉ノ上稀子(チームシャムエボルブ)
○日下部脩生(蹴空ジム)

蹴空ジムのジュニア戦士・日下部は、杉ノ上との身長差をものともせず怒涛のラッシュを見せ、レフェリーストップ勝ち。開始30秒ほどで決着がついた。

第4試合 Cクラス -70kg

×北野雅人(GRABS)
○名古屋智広(エスジム厚別)

序盤は互角の勝負を展開したが、北野が後半に失速。終盤は名古屋がミドルをズバズバと決め、ポイント9-3で激闘を制した。

第5試合 高校生Bクラス -60kg

○細川裕人(GRABS)
×堀井隆太(Kickboxing Academy Sapporo)

高校生同士の激闘。お互いにキレのあるミドルを放ち、おおいに会場を盛り上げた。終盤、細川がパンチの連打で見せ場をつくり3-0の判定勝ち。観戦に訪れたスポーツラーター・布施鋼治氏も賞賛した一戦。

第6試合 高校生Bクラス -65kg

○繁田昂生(棚田道場)
×稲井田希夢人(Kickboxing Academy Sapporo)

こちらも高校生同士の好勝負。後半は両者ガス欠により気持ちの勝負へ。長い手足で前に前にプレッシャーをかけ続けた繁田が3-0で勝利。繁田は大会特別賞を受賞した。

第7試合 Bクラス -70kg

○福山勇斗(蹴空ジム)
×杉本真一(フリー)

蹴空ジムの暴走機関車・福山勇斗が圧巻の秒殺劇をみせた。パンチとヒザでロープに詰めるとレフェリーが即ストップ。杉山も好選手だったが相手が悪かった。福山は大会MVPを受賞。 

第8試合 マスターズBクラス-60kg

×鈴木清作(Kickboxing Academy Sapporo)※
○山崎政男(フリー)

本日二試合目の鈴木清作。第一試合に続く連勝を狙ったが、相手は前回ベストスピリット賞の山崎。ハイキックでダウンを奪われ、あえなく敗北した。ただレフェリーストップ負けでないのは進化の証拠だ。 

第9試合 Bクラス -60kg

×小野智裕(GRABS)※
○阿部知広(エスジム豊平)

派手な打ち合いはなかったものの、両者キレのある動きをみせ、トリに相応しい好勝負となった。後半、一試合目のダメージがあったのか小野が失速。阿部が最後までプレスを弱めず3-0の判定勝ち。阿部はベストファイト賞を受賞した。

授賞式・閉会式その他

▲大会特別賞を受賞した繁田昂生(画像右・棚田道場)は、賞品である那須川天心の直筆サインを手にご満悦。セコンドとして帯同した棚田直樹氏も嬉しそうだった。

▲キレのあるローキックと気持ちの強さで、ベストファイト賞を受賞した阿部知広(エスジム豊平)。やはりエスジムの元気がいいと大会が盛り上がる。

▲今大会のMVPは蹴空ジムの暴走機関車・福山勇斗。札幌大会の中量級シーンは、彼が席捲していくことになるのか?意外とチーム・ウレシパ勢と戦えば好勝負となるかもしれない。

▲参加選手全員で記念撮影。このあと、リング上が各々の写真撮影のため開放されたため、ジムメイトや家族と共に撮影を楽しむ選手たちの姿があった。大会終了後のリング上での記念撮影は完全フリーだ。どなたでも気軽にリング上での撮影を楽しんでほしい。

試合前のアップ風景や、閉会式、記念撮影などのアルバムはこちらから>>

写真提供:RISEクリエーション
photo & text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。