バウトゼロ4:テツロー移籍後第一戦・ vs 夜獅鬼

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BOUTーZERO 4
2014年9月7日(日)札幌市・琴似コンカリーニョ

 今秋、GRABSに電撃移籍したTETSUROの移籍後第一戦に注目が集まったZEROの第4回大会。今回は”打倒TETSURO”に意欲を燃やすパラエストラ札幌が送り込んだ刺客・夜獅鬼を相手に、メインを喰らう熱闘を繰り広げた。

メインイベント:RISE公式戦フェザー級3分3ラウンド
○中澤 弘志(スクランブル渋谷※札幌出身)
×坂巻 匡(k&kボクシングクラブ)
判定3-0

 パワーの中澤vsテクニックの坂巻、炎と氷の対決。お互いにメインを務めるのは初。悲壮感漂う坂巻陣営に対し、中澤は陽気な入場。
 1R、両者ともにパンチとローでのかみ合う打ち合い。当たりの強さは互角。ときおり、坂巻のバックキック。様子を見るかと思われた坂巻だが、終盤には中澤をロープに詰める場面も。
 2R、中澤が猛然と前に出る。左のフックと右のストレートが立て続けにヒット。回転技で応酬する坂巻だが、後退を余儀なくされる。中澤は後半、ボディへの膝を連打。中澤が一方的に前に出たラウンド。
 3R、坂巻はボディへの膝に対応できず苦しむ。中盤からバテ気味の坂巻。終盤、後がない坂巻が打ち合いにでて、試合はヒートアップ。お互いに手数を出し続けたまま終了のゴング。判定は中澤。両者の気持ちが前面にでた好試合だった。

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セミファイナル:RISE公式戦ウェルター級3分3ラウンド
○TETSURO(GRABS)
×夜獅鬼(パラエストラ札幌)
TKO3R1分18秒 ※左フックからの連打

 BOUT12において、看板選手の阿仁鬼をTETSUROに撃破されているパラエストラ札幌。今回は阿仁鬼の弟分・夜獅鬼にそのリベンジを託した。
 1R、パンチで前に出たのは夜獅鬼。TETSUROは軽快なステップを踏み、的を絞らせない。移籍後のTETSUROはキックとパンチが8:2の割合。TETSUROの右ハイが後頭部を襲う。
 2R、動く相手を追いかけるのが苦手な夜獅鬼は、コーナーに詰めてからの連打。嫌がるTETSUROは、再三ホールディングで逃げるが、警告が与えられる。ボディにもパンチを散らすTETSURO。夜獅鬼は右ローが効いている様子。
 3R、開始早々に正面から打ち合い、TETSUROが殴り勝ち。夜獅鬼は若干、弱気な表情。TETSUROは執拗に右ローを蹴ってからの左フックでスタンディングダウンを奪う。その場で試合をストップするレフェリー。パラエストラ札幌のリベンジは成らなかった。

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RISE公式戦フェザー級3分3ラウンド
○原島 佑冶(TESSAI※札幌出身)
×山岸 竜士(INSANITY)
KO3R1分01秒 ※

 1R、軽快に動く両者。仕上がり具合のよさを感じさせる。原島は攻守のバランスがいい。山岸は攻はいいが、守がイマイチ。原島の左アウトローが効果的にヒット。ショートの左フック&右ストレートもいい。山岸はショートのパンチに対応できない。
 2R、原島がプッシュしてからの右ストレート、アウトローでペースを掌握。喰らい続ける山岸。終了間際に右ストレートを効かされ連打を浴びる山岸に対しダウン宣告。
 3R、山岸も手数をだすが、原島のプッシングにすべて殺される。原島は手を出せば当たるといった状態。右ストレートからの連打で再びダウンを奪取。再開後も意識がハッキリしない様子の山岸。再びロープに詰められたところでレフェリーは試合をストップ。
 原島はうれしいBOUT初勝利。控え室には両親が祝福に訪れた。

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その他の試合は以下の通り。

RISEセレクションマッチライト級2分3ラウンド
×石間 隆太郎(K&Kボクシングクラブ)
○曳田 剛(蹴空ジム)
3R判定(3-0)

RISEセレクションマッチライト級2分3ラウンド
△水島 祐太(チームシャムエボルヴ)
△中井 奏(士道館札幌道場)
引き分け判定1-1

写真提供:BOUT実行委員会
photo & text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。