BOUT-30ダイジェスト:パッカシットが大逆転悶絶KO、韓流散る。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ノースエリア格闘技イベント BOUT-30
2017年11月5日(日)札幌市・コンカリーニョ

大会史上初となる昼夜興行となった今回のBOUT。夜間に行われたBOUT-30は、BOUT史上最強の韓流ファイターをWSR札幌勢が迎え撃った日韓対決が目玉。

注目された日韓対決はセミファイナルに登場した熊谷麻理奈(WSR札幌)が激闘の末、ダウンを奪われ判定負け。メインイベントは、パッカシット・ウィラサクレック(WSR札幌)が同じく先制ダウンを奪われるも、逆襲のヒジ・ヒザを叩き込み、圧巻の大逆転悶絶KOで韓国の若武者を葬った。

その他、原島モルモット佑冶(TESSAIGYM)の感動地元勝利、白岩昭人(Grabs)の、1R失神KO葬などなど、観客大絶叫だった「BOUT´s MuayThai」をダイジェストでお届けする。

メインイベント

▼BOUT ムエタイルール63.5㎏契約3分3ラウンド
・パッカシット・ウィラサクレック(WSR札幌)
・パク・ヒジョン(光州MBSジム/韓国)
※勝者:パッカシット KO 2R1′05

1R開始早々、パクは挨拶代わりに右ローキックと右のストレートを見舞うが、これがなかなか強烈。パッカシット陣営に動揺がはしる。パクはヒジをスリップして避けるなど、目の良さも披露。

続いてパクは、パッカシットが蹴り足を掴むと見るや、捨てキックから顔面に思い切りパンチを振るう。再三被弾したパッカシットはダメージが蓄積。ローキックに軽くパンチを合わされただけでダウンを奪われてしまう。

2R、インターバルで激を飛ばされ覚醒したパッカシットが逆襲。ロープ際に追い詰めると鈍器のようなヒジ打ち一閃。これが効いた。防戦一方になったパクに対しダウン宣告。

再開後パッカシットは、ダメージが残るパクのみぞおちに必殺の膝蹴りを叩き込むとパクは悶絶。しばらく立ち上がれないほどの大逆転KO劇となった。

この試合の詳細レビューをみる>>

セミファイナル

▼BOUT ムエタイルール60㎏契約3分3ラウンド
・熊谷麻理奈(WSR札幌)
・チェ・ジョンスン(春川ハノルジム/韓国)
※勝者:チェ・ジョンスン 判定

1R、お互いにパンチとローが中心の攻防。チェは、ワンステップでいきなり接近してくる変則的なパンチで熊谷を苦しめる。コンビネーションが3、4まで続くチェが徐々にペースを握る。

2R、首相撲になるとチェが先手先手と動く。いち早く頭を熊谷のわきの下に潜り込ませると、サイドに固めた状態でヒザを連打。チェの展開を作るスピードについていけない熊谷。

終盤、チェが熊谷をロープに飛ばし、反動で戻ってくるところに右ストレート。先制のダウンを奪う。再開後、ゴングに救われる熊谷。

3R、両者ともに疲労がみえる。フラフラになりながらも手を休めないチェに、熊谷は前進を許してしまう。疲労困憊の放心状態で勝ち名乗りをうけるチェ。チェの気持ちの強さが光った一戦だった。

第三試合

▼BOUT ムエタイルール74㎏契約3分3ラウンド
・白岩昭人(Grabs)
・馬場仁(RIKIX)
※勝者:白岩 KO 1′05

GRABSに移籍後、タイトルマッチを控えるTETSUROなどとのガチスパーを経て急成長を遂げた白岩。馬場は自ら志願したアウェイでの一戦。それなりの覚悟は感じさせたが、荷が重すぎた。

試合は白岩のスピードとパワーに呑まれた馬場が、なにもさせてもらえないままパンチを被弾しノックアウト。物凄い音をたてて頭から崩れ落ちた馬場。担架が用意されたが、馬場は最後まで担架に乗ることを拒否した。

第二試合

▼BOUT ムエタイルール・スーパーフライ級3分3ラウンド
・平賀正孝(TEAM urespa)
・加藤洋介(チームドラゴン)
※勝者:加藤 判定

1R、平賀が蹴りを軸に前に出るが連打が続かず、様子見の加藤にはありがたい展開。加藤は激しい攻撃がないまでも、本州から訪れた応援団の声援を背に「負けられない」といった覚悟が感じられる。

2R、バックブローやバックキックなどの奇襲技を投入し果敢に攻める平賀だが、中盤あたりでネタが尽きる。このあたりが急遽参戦が決まったMMAファイターの辛いところ。「待ってました」とばかりに攻略を開始する加藤。

あとはセコンドについた前田憲作氏の指示通り、危なげなく判定勝ちを拾った加藤。平賀に対する再三にわたるローブローがなければ、もう少し試合が動いたかもしれないだけに残念だ。

第一試合

▼BOUT ムエタイルール58㎏契約3分3ラウンド
・原島モルモット佑冶(TESSAIGYM)
・山浦俊一(新興ムエタイジム)
※勝者:原島 判定

「喧嘩一族」「狂犬」と恐れられる山浦兄弟の兄・俊一の前に、苦戦が予想された原島だが、完封に近い内容で嬉しい地元勝利をあげた。

計量時から「手数では負けない」と語っていた原島は、1Rからコツコツとアウトローでポイントを稼ぐ。山浦はプッシングで押されて体重がのった側の後脚を蹴られるので、なす術がない。続いて秘密兵器「かかと落とし」で観客の声援をも味方につける原島。

後半、原島は焦ってパンチで出る山浦の前脚にローを合わせる。常に体重がのった側の脚を狙い撃ちするのが原島のクレバーなところだ。原島のモルモット戦法が、山浦一族伝統の狂犬殺法を封じ込めた一戦。

写真提供:BOUT実行委員会
photo & text:山田タカユキ

The following two tabs change content below.
山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

error: IPアドレスを記録しました。