BOUT-29ダイジェスト:山川賢誠、津田鉄平との戦いに完全決着

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ノースエリア格闘技イベント BOUT-29
2017年11月5日(日)札幌市・コンカリーニョ

大会史上初となる昼夜興行となった今回のBOUT。昼間に行われたBOUT-29は、BOUTきってのKO率を誇る道内ファイターが集結し本州勢を迎え撃った。

会場は第一試合に登場した畑中健太(蹴空ジム)の大逆転KOにより、一気にヒートアップ。メインイベントでは山川賢誠(札幌道場)が津田鉄平(新宿レフティー)を相手に完封勝ちをみせ大役を果たした。

その他、上位ランカーを撃破し日本ランキング入りが濃厚となった拓也、天才児・末永愛士のまさかの敗退など、みどころ満載の今大会をダイジェストでお届けする。

メインイベント

▼RISE公式戦57kg契約3分3ラウンド
・山川賢誠(バンタム級5位・札幌道場)
・津田鉄平(バンタム級10位・新宿レフティー)
※勝者:山川 判定

山川が闘牛士のようにリングを舞った。津田になにもさせず、ワンサイドの完全勝利。前回の対戦では津田の前に出る圧力に手を焼いたが、今回は初回からジャブと前蹴り、サークリングを多用し、津田の侵入を許さなかった。

そうはいっても前に出るしか道はない津田であったが、闘牛士に翻弄される猛牛のごとく、その前進は空をきった。2R序盤、焦って出るところに山川の右フック、左ストレートを被弾。

このカウンターパンチによって津田は眼窩底骨折の疑い。この状態でよくフルラウンドを戦いきった。いつもながら新宿レフティージムのファイトスタイルには恐れ入る。

終盤にはテンカオも的確にヒットさせた山川は無傷の勝利。今回の一戦が評価された山川は、東京・後楽園での起用が濃厚となった。

セミファイナル

▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンド
・鈴木雄大(バンタム級9位・STURGIS新宿)
・拓也(蹴空ジム)
※勝者:拓也 判定

拓也の要所要所での出入りが光り、鈴木にドロ試合をさせなかった。

鈴木のペースにつき合うように見せながら、鈴木がのってくると途端にアングルを変え、自分のやりたい事だけをやりきった。2R序盤には焦りの表情をみせる鈴木。

試合を通して今回の秘密兵器「飛びヒザ」を、絶妙なタイミングで上下に打ち分けた拓也。フィジカル・トレーニングの成果も見え、鈴木は身体能力の面からいっても拓也を追い詰めることができなかった。

この勝利で拓也の日本ランキング入りは確実視。年内に朗報が届くことを願おう。

第三試合

▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンド
・末永愛士(蹴空ジム)
・山浦翔(新興ムエタイジム)
※勝者:山浦 判定

山浦が最初に放ったローキックで、この試合に賭ける覚悟を伝えた。減量に失敗し、当日の朝まで飲まず食わずで苦労した末永は、山浦の覚悟に耐えうることができなかった。

「喧嘩一族」で名高い山浦だが、ルックスに似合わずテクニシャン。お株を奪う華麗なスウェイで、末永の攻撃を何度もかわしてみせた。インターバルでは余裕の笑みをみせる。

また、しっかりと左ミドルが蹴れる山浦は、焦って出てくる末永に右ストレートを見舞い数回のけ反らせた。末永は悔しい悔しいプロ初黒星。

第二試合

▼RISE公式戦スーパーフェザー級3分3ラウンド
・山口翔平(Grabs)
・永塚真(STURGIS新宿)
※勝者:山口 判定

彫刻のような肉体美を披露した山口。初回に手応えをつかんだ右ローキックに活路を見出す。永塚もローキックで対抗するものの、ローキックの我慢比べのようになってしまい分が悪い。

中盤にローのダメージに耐え切れず、手をついた永塚にダウンが宣告。終盤にかけて倒しにかかる山口だが、永塚の驚異的な粘りに手を焼く。苦悶の表情を浮かべながら耐え抜く永塚。

試合は3-0の判定で山口。いかにフィニッシュまで持っていくかが今後の課題だろう。

第一試合

▼RISE公式戦57kg契約3分3ラウンド
・畑中健太(蹴空ジム)
・旭野ミノル (ゴールデン・グローブ)
※勝者:畑中 KO 1R1′24

「畑中劇場」の演出家・畑中健太の脚本は、なにが起こるかわからない。

試合は畑中がハイキックとパンチを被弾し、早々とダウンを奪われる波乱の幕開け。が、直後の追い討ちにカウンターの必殺左フックを見舞った畑中は、大逆転の大の字KO劇を演出した。対戦相手はいつもながら、しばらく起き上がれなかった。

時間にすれば90秒弱の出来事だが、畑中らしさが凝縮した納得の90秒。畑中を第一試合にもってきた主催者の采配も見事だが、あの状況でキッチリと仕事を果たす畑中もさすがだった。

写真提供:BOUT実行委員会
photo & text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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