BOUT-28:パッカシット vs AKINORI戦 勝敗予想まとめ

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道内最大のプロ格闘技イベント「BOUT」の公式ページにおいて、10日間にわたって行われた「パッカシット vs AKINORI戦・勝敗予想」。BOUTに縁のある豪華メンバーが各々、予想する勝者をサイト上で発表しました。

道内きっての人気選手が対戦するとあって、その反響も大きかった様子。今回はそんな豪華メンバーの各予想を一覧にまとめてみました。まずはこのお方から。

伊藤隆(元WMAF世界ウエルター級チャンピオン/TARGET会長)

パッカシットの首相撲にAKINORIがきちんと対応が出来るという前提としてAKINORIがKO勝ち。但し、首相撲地獄にはまるとパッカシットにも勝機有り

予想した識者のなかで唯一人、AKINORI選手を支持したのが、TARGETの伊藤会長。現役時代はもとより、プロモーターとしても数え切れないほどの試合を見てきただけに重みがあります。

TOMONORI(キックボクシング8冠王/Grabs Kickboxing Studio会長)

パッカシットが前半から攻めて行くと予想します。ローキックからのパンチでKO勝ち。但し、後半までもつれたらAKINORI君にも充分勝機はあります。判定勝負になったらわからないですよ

道民が世界に誇るタイトルホルダー、GRABSのTOMONORI会長はパッカシット選手のKO勝ちと予想。パッカシット選手はGRABSでの出稽古を経て、どんな秘策を用意しているのか・・・?

布施鋼冶(スポーツライター/札幌出身)

勝負のキーポイントはキックルールで争われること。首相撲ありだとパッカシットに分があるが、序盤で必要以上に余裕を持ちすぎるようだと、AKINORIにも十分勝機はある。試合開始早々、このタイ人のリズムを崩したい。1RでAKINORIがペースを掴めなければ、パッカシットの勝利は固い

旗揚げ当初からBOUTを見つづけている布施鋼冶さん。もちろん、AKINORI選手のこともデビュー当時から見つづけています。その布施さんはパッカシット選手の判定勝ちと予想。

長尾 廸(写真家/室蘭出身)

RISEルールではなく今回のキックルールならパッカシットは得意の首相撲に持ち込んで判定勝利。AKINORIが首相撲に捕まらなければわからないですが

UFC・K-1・PRIDE・RIZIN・KNOCK OUT・修斗と、オフィシャル・カメラマンとして世界のリングを渡り歩いてきた長尾さんは、パッカシット選手の判定勝ちと予想。写真集「ZANZIBAR」も超おすすめ。

山川賢誠(士道館札幌道場所属/RISEバンタム級5位)

うーん、難しいなあ・・肘有りだとパッカシー、RISEルールだとAKINORIさんですけど・・・、首相撲が有りのルールですからパッカシーですかね・・

道内キックボクシング界でもっとも旬な男・山川賢誠選手はパッカシット選手の判定勝ちと予想。どちらの選手とも親交があるだけに辛い勝敗予想だったことでしょう。

後藤丈治(P´s Lab札幌)

予想するのが難しい試合ですが、ローキック、パンチから首相撲でまとめてパッカシーの判定勝ちと予想します

打撃のセンスなら兄弟子・山川賢誠選手を凌ぐともいわれる”北のペトロシアン”こと後藤丈治選手。頭脳派ファイターらしくパッカシット選手の判定勝ちと予想。後藤選手の次戦は10月22日パンクラス札幌大会です。

出口智也(忠和會/RISEバンタム級7位)

パッカシットが首相撲でいなしてAKINORI君の良さが消される気がします

そのハードパンチで幾多のライバルをリングに沈めてきた釧路の核弾頭・出口選手。やはり首相撲の展開を考慮して、パッカシット選手の判定勝ちと予想。

林 達也(884ボクシングジム会長)

パッカシットがきちんとコンディションを作って、日本人にはないテクニックを出しきればパッカシットが勝つと思います。この試合は、AKINORI君と言うよりパッカシット次第

選手時代は全日本社会人ボクシング選手権優勝・インドネシアプレジデンドカップ日本代表といった経歴をお持ちの林会長。キックボクサー・MMAファイターへの指導経験も持つ会長は、パッカシットのKO勝利を予想。

俵谷 実(パラエストラ札幌代表)

首相撲有りのルールなので、パッカシットが打ち合わないようにAKINORIを封じ込めると思います。経験値の差が出る

トリを務めるのは北海道ブラジリアン柔術界の父・俵谷実先生。BOUTにも選手を派遣し、しっかりと実績を残している俵谷先生は、パッカシット選手の判定勝利を予想しました。

モチベーションの違いが勝負の分かれ目

以上、BOUT公式サイトで行われた勝敗予想のまとめでした。じつはこの勝敗予想の5日目で、僭越ではありますが僕も予想を出させていただきました。AKINORIファンからは袋叩きに遭いそうな予想でしたので、恐くてSNSには流せなかったのですが。

KOでも判定でもパッカシットの勝利は固いと見ます。一方的な試合となるでしょう

今回の一戦はルールうんぬん、技術うんぬんというよりも、いかに力を出し切れる状況にあるか、完全燃焼できるモチベーションを持っているかが勝負の分れ目だと思いました。

なぜなら、ヒジなしルールで戦ったならば、両者の戦闘能力にそれほどの差はないだろうと感じたからです。であるならば、あとは精神面がどれだけ極まっているか。ここの違いで、技の切れ、大胆な踏み込み、瞬間の判断・迷い等々に大きな差が出てきます。

この点でAKINORI選手が上回っていると判断したならば、「KOでも判定でもAKINORI選手の勝利」という予想を出していたと思いますが、今回の予想ではパッカシット選手の勝利とさせていただきました。理由は以下の2点です。

パッカシット対AKINORI、両者の決定的な違いとは?

第1点は、この試合にかけるモチベーションの違いです。この一戦は以前からパッカシット選手が熱望していた試合だということは、僕も取材を通じて知っていました。

僕の想像ですが、おそらくAKINORI陣営にも早い段階で対戦オファーが届いていたのではないかと思います。しかし、これまで実現していなかったということはつまり、AKINORI陣営が対戦を避けていたということになります。

それでは何故、今回に限ってAKINORI陣営はこのオファーを受けたのでしょうか?それは、7月に行われたDEEP☆KICK.33でKO負けを喫し、後がなくなったからだと推測します。

「ヒジなしルールなら・・・」という苦渋の選択であったことは想像に難くありません。もしもDEEP☆KICKで勝利していたならば、AKINORI陣営がこのオファーを受けることは絶対になかったでしょう。

一方、パッカシット陣営はAKINORI陣営からの出稽古要請を、以前から断っていたという情報もあります。これは来るべき決戦を見据えて、手の内を見せたくなかったからに他なりません。

この一戦のために虎視眈々と牙を研いできたパッカシット選手と、対戦を避けていた選手と戦わざるを得なくなったAKINORI選手。このモチベーションの違いは大きいのではないでしょうか。

AKINORI選手の弱点は克服されているか?

第2点は麻原戦の記事でも書いたように、AKINORI選手は格上のファイターとの対戦では気持ちの弱さが出てしまうところ。

麻原戦は2015年に行われた一戦ですので、その後、AKINORI選手が修羅場を経験し、精神的にひと回り大きくなっていることも考えられます。しかし麻原戦後、AKINORI選手に修羅場といえるような選手との対戦はありませんし、以前からパッカシット戦を避けていたとするならば、その精神的成長の度合いは推して知るべしでしょう。

また、パッカシット選手がTETSURO選手やAKINORI選手との対戦を熱望しはじめた時期が、この麻原戦の直後だということも気になります。パッカシット選手はAKINORI選手の精神的な弱さを見抜いたうえで挑戦状を叩きつけたのではないでしょうか。

麻原選手は2度のダウンを奪って気を抜いてしまったがために、大チョンボを犯してしまいました。そんな麻原選手を目撃しているパッカシット選手は、今回に限ってGRABSへの出稽古を敢行したことからもわかるように、AKINORI選手に対して油断した場合の危険性を、しっかりと認識している可能性が高いのです。

AKINORI選手の”気持ち”がカギを握る

前述のように、AKINORI選手がパッカシット選手に勝つとするならば、ルールうんぬん、技術うんぬんというよりも、AKINORI選手が捨て身の覚悟をもって挑めるかどうかにかかっていると思います。BOUTの貴公子の仮面をかなぐり捨てて、反則でもなんでもして勝ちに徹することができるかどうか。

消極的なかたちでオファーを受けざるを得なかったAKINORI選手に、これだけの肚を練ることは難しいのではないか、そんな理由から「KOでも判定でもパッカシットの勝利」と予想しました。

しかし、ここにきて10人中9人がパッカシット勝利と予想する結果となっています。この勝敗予想がいい意味でAKINORI陣営を刺激し、起爆剤になる可能性も考えられます。

「ナメやがって。俺たちの力を見せてやろうぜ!」

KO至上主義で知られる蹴空ジムの性格からすると、十分に考えられるのではないでしょうか。AKINORI陣営が反骨心に燃えて、MAXのモチベーションで挑んだ場合、「KOでも判定でもAKINORIが勝利」というオプションが見えてきます。

どっちに転がるかは、まだまだわからないこの一戦。この記事を書いている時点では、A席¥5,000のチケットが残っている様子。まだ購入されていない方はぜひぜひチケットぴあにアクセスしてみてください。

【BOUT-28:決定済み対戦カード】

▼BOUT KICKBOXINGルール65㎏契約3分3ラウンド
・パッカシット・ウィラサクレック(WSR札幌)
・AKINORI(蹴空ジム)

▼BOUT KICKBOXINGルールバンタム級3分3ラウンド
・がんばれ!ふるかわくん(GRABS) .
・大崎草志(STRUGGLE)

▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンド
・末永愛土(蹴空ジム)
・池田進人(フリー)

▼RISE公式戦ライト級3分3ラウンド
・北濱精悦(TARGETSIBUYA)
・嶋田将典(StayGold)

▼BOUTKICKBOXINGルール67㎏契約3分3ラウンド(肘有)
・神代雄太(大道塾吉祥寺支部)
・滝口幸成 (WSR幕張)

【ノースエリア格闘技イベント BOUT-28: 開催概要】

▼日時:2017年9月3日(日)17時開場17時30分試合開始
▼主催:BOUT実行委員会 TEL011-562-3291 http://bout.jp/
▼場所:コンカリーニョ(JR琴似駅直結※駐車場無し)
▼チケット料金 SRS¥7000 A¥5000 ※当日1000円UP
▼チケット販売所チケットぴあ:0570-02-9999
(セブンイレブン・サンクス店頭 Pコード:836-054)
・他、出場選手所属ジム

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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