孤高のグラップラー・早坂優瑠に痛飲はしご酒インタビュー | CORE QUEST KUSIRO・早坂優瑠さん

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釧路で自身のジム「CORE QUEST KUSIRO」を立ち上げてからというもの、パンクラス札幌大会で怒涛の4連勝・オール1本勝ちの好成績をあげているグラップラー・早坂優瑠。

彼が10月16日に行われるパンクラス札幌大会においてメインイベンターを務めると聞き、早速インタビューを試みた。キャリア最大の強敵・北方大地との大阪決戦、地元メインへの意気込み、気になる私生活は?酒豪・早坂優瑠を相手に、痛飲はしご酒インタビュー。

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7月のパンクラス大阪大会では、同級2位の強豪・北方大地(パンクラス大阪稲垣組)に惜しくも黒星。収穫はありましたか?

やはり、上位ランカーのプレッシャーを肌で感じることができたのが一番の収穫でしたね。

相手の北方選手は、修斗の元世界チャンプも下している旬な選手。そういった勢いは感じました?

ありましたよ。「仕留めてやる!」っていうか、最初から倒しに来てるなっていうのは感じました。

一番、差を感じたところは?

う~ん・・・、例えばスィープで「絶対決まる」っていうポジションが自分なりにあるんですけど、今回はその形にもっていってもスウィープさせてもらえなかったんですよ。

いつもなら決まってるはずなのに決まらなかったと。

一度で決まるとは思ってなかったんで、2度、3度と食い下がってみたんですけどね・・・・。「上手いな」って思いましたね。

事前に研究されてると感じました?

始まってすぐに相手のセコンドが「絶対に蹴ってくるからな」ってアドバイス送ってたんですよ。研究はされていたかもしれませんね。

体格的には一階級上の選手だったんですよね?

ビックリしましたね。計量の時と実際にリングで向かい合ったときの大きさが全然違ったんで・・・・。上からのプレッシャーも厳しかったし、トップを先に取られちゃったのが全てですね。自分のやりたいことをさせてもらえなかった。

ほとんど下になったことがない早坂選手がねぇ・・・・。相手のヒジはどうでしたか?

1ラウンドは「案外、効かないもんだな」って思ってましたけどね。2ラウンドからですよ、ヒジとかパウンドがジワジワと効いてくるのは。

逆にいえば、それが収穫だったのかも知れませんね。あれを経験しておけば、もう怖いものはないぞっていうか。メンタル的にね。

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修羅場を見れたのが一番の収穫だったと

そう。試合で負けたら、辞めるか続けるかをいつも考えるんですけど、今回はそれがなかったんですよ。次に繋がる前向きな敗北でしたね。

その北方選手、対戦時はランキング2位で、現在は1位になってます。次期チャンピオン筆頭というわけなんですが、そういった選手と戦ってみて、「かなわないレベルじゃないな」と感じましたか?それとも「こりゃ、どうやってもかなわんな」と感じましたか?

追いつけないとは感じませんでしたね。いずれにしろ、今回の敗北で”悔しさ”が出てきたってことを、とてもプラスに捉えています。このままじゃ終われねえぞっていうか。

練習の拠点はご自身のジム「CORE QUEST KUSIRO」なんですが、パートナーとかはどうしてます?

「CORE QUEST KUSIRO」には能登崇くんが週に3~4回は来てくれてます。彼とはなんでも言い合える仲。盟友ですね。

能登選手との出会いは?

同じ道場に在籍していたことがあるんです。僕が東京に出る前ですから、10年以上前になるのかな。で、北海道に帰ってきてから能登君が釧路を拠点に活躍してることを聞いて、すぐにfacebookで繋がったんですよ。それからはずっと一緒にやってますね。

同じ道場というと空手の道場ですか?

総合格闘技の道場です。そこで師事していた長谷川さんという方が、伝説的な強さを持った方でしたね。今でもお付き合いさせていただいてますが強いですよ。スパーなら互角にできるかもしれませんが、ガチンコなら適わないでしょう。

出稽古とかも行かれるんですか?

そうですね。パラエストラ札幌さん、それからノースキングスジム札幌さんでシゴかれてます。パラエストラ札幌さんには寝技の強い方が多いので、いろいろと勉強させていただいてます。

ノースキングスジム札幌さんには山本辰弥さんとか、吉田イサヲさんとか、同じウェイトの選手がいてくれるのが有難いですね。山本さんの場合は世界戦の舞台も経験しているので、メンタルな部分でも学ばせていただくことが多いです。

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その面子とじゃ、怪我も多いでしょう?

僕の場合、肋軟骨(ろくなんこつ)が古傷なんです。練習中・試合中に「バキッ」とやることが多いですね。

試合中っていいますと、どういった状況で?

いろいろありますけど、印象に残ってるのはヒールホールドで秒殺したときに折れちゃったケース。相手の関節もバキバキッと鳴ったけど、自分の肋軟骨もバキバキッと鳴ったという(笑)。

柔道整復師の先生に聞いたら、肋軟骨はクセになるから、なにかの拍子に折れちゃうケースは多いとかで。練習で100kgの人に乗られただけでもいっちゃうときがありますから。

最近ではお腹周りのストレッチを入念にして、イヤな予感がしたら無理に動かなかったりと細心の注意を払ってます。

昔の話を聞いてもいいですか?デビュー戦の頃とか。

もちろん。デビュー戦は黒星だったんですよ。しかも、計量でオーバーしましたから(笑)。

それは強心臓ですね(笑)。不摂生な生活を送ってた?

格闘家を志して上京したものの、最初の2年間はただ遊んでいただけでした。心ある先輩が厳しく叱ってくれて、ようやく目が覚めたというか・・・・。

それでも、まさかプロになれるとは思ってなかったんで、いろいろ宣伝してもらって自分が映ってるPVなんかを作ってもらうと、それだけで満足しちゃったんです。だから、いざ試合になってみると全然ダメ(笑)。それ以降も勝ち星はあったけど、一本勝ちはなかなかできなかったんですよ。

現在のように一本勝ちを量産しはじめたきっかけは?

単純に試合慣れしてきたっていう部分もありますけど、僕の場合は気持ちの持ちようでガラッと変わるんですよ。気持ちの部分で守りに入っちゃうと、どんどん悪い方向にいっちゃう。

変に判定勝ちを狙ったりするとダメなんで、「かならず一本を取るんだ!」という強い気持ちを常に持続させるようにしてからですね、一本勝ちが増えたのは。

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いま、立ち飲み居酒屋に来てますけれども、早坂選手はかなりいけるクチ、というか酒豪ですね(笑)。

趣味とかないんで(笑)。だから酒は好きですね。ずーっと飲んでるタイプですよ。

普段の食生活は肉食寄りですか菜食寄りですか?

野菜はあまり食べないんですよ。タマネギとかピーマンとか、子供が嫌うような野菜は特にダメですね。どちらかというと肉食寄りでしょうね。マトンとか好きですよ。

プロテインとかサプリメントは?

プロテインは結構飲んでますね。サポートしていただいてる会社の社長さんからよくいただくんですよ。プロテインとかBCAAとか・・・。

10月16日に迫ったパンクラス札幌大会についてお聞きします。地元・北海道では初のメインを務めますが緊張はしてますか?

試合に関してはメイン、セミに関わらず緊張するということはないです。もちろん地元でのメインですから、より一層「勝つぞ!」っていう気持ちは強いですけれど。

緊張だったら閉会式でのマイクパフォーマンスのほうがよっぽど緊張しますね。マイクパフォーマンスは苦手です(笑)。

会場のコンカリーニョは観客と近いですからね。

でも、コンカリーニョでは負けたことがないので精神的には楽な会場です。昔から負けたことのある会場には悪いイメージを持ってしまうんですよ。そういった会場は精神的にキツいですね。

対戦相手・後藤琢也選手の印象は?

じつは先の大阪大会でお会いしてるんですよ。試合後に稲垣組の方が挨拶に来てくださったんですが、その方が後藤選手だったんです。見た目は厳つい印象ですけど、じつに爽やかな方でしたよ。まさか札幌大会で戦うことになろうとは思いませんでしたが。

そんなナイスガイですから、お互いにベストを尽くしてお客さんに喜んでもらえる試合ができそうです。この舞台を用意してくださったパンクラスさんをはじめ、札幌大会に関わったすべての方への感謝の念をもって試合当日を迎えたいですね。

わかりました。札幌大会5連勝・オール一本勝ち達成に期待してます。本日はありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

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【早坂優瑠 プロフィール】1984年8月13日、釧路市出身。プロレス好きが高じて格闘家を志し上京。2010年、蒲田の総合格闘技ジム「CORE」からプロデビュー後、ジェネシストーナメント2009優勝等を経て頭角を現した。現在は故郷・釧路で自身が主宰するのジム「CORE QUEST KUSIRO」を立ち上げ、現役選手&トレーナーとして活躍。道内ではただ一人、パンクラスの全日本ランキングに名を連ねている。座右の銘は「価値創造」。プロ戦績27戦13勝9敗5分。CORE QUEST KUSIRO所属。

写真提供:PANCRASE札幌大会事務局
photo:長尾 迪
text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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