バウトゼロ1:バウト vs リアルディール3対3決戦

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

facebook_bnr

BOUTーZERO 1
2013年5月26日(日)札幌市・琴似コンカリーニョ

 BOUTが満を持して開催した、若手選手のレベルアップを目的とするセカンドライン「BOUT – ZERO」。記念すべき第一回大会は九州キックの雄・リアルディールを招いての、北海道vs九州3対3全面対抗戦を企画。全試合KO決着という異例の盛り上がりをみせた今大会をダイジェストで振り返る。

メインイベント(大将戦):RISE公式戦62キロ契約3分3ラウンド
○石澤 大介(RISEスーパーフェザー級6位・パラエストラ札幌)
×キューピー(リアルディール)
2R2分59秒KO ※右ハイキック

 一勝一敗で迎えた大将戦。負けは許されない重圧・緊張感が観客にも伝わり、場内のボルテージは最高潮。
 1R、サウスポーからの左ミドル・ノーモーション右ストレートでキューピーが主導権を握る。キューピーが前に出て、石澤が下がる展開。石澤も応戦するが、パンチ、蹴りともに空振りが目立つ。キューピーのラウンドで終え、自軍に戻ったキューピーは余裕シャクシャクの様子。
 2R、依然としてペースを取り戻せない石澤。キューピーは左ローも投入しはじめ、さらなるポイントメイクを図る。後半、石澤がロープに詰める展開が生まれてきたところで、キューピーのローが石澤の股間を直撃。ここで暫しのインターバル。残り時間は10秒ほど。再開後、キューピーは流すつもりで気を抜いてしまったのかもしれない。石澤はラストチャンスに賭けた。パンチのフェイントから伝家の宝刀・ハイキックを繰り出すと、これがキューピーの首筋にジャストミート。ものすごい音をたてて崩れ落ちるキューピー。起死回生の大逆転劇。津波のような大歓声がリングを襲う。残り時間1秒での出来事だった。

この試合の詳細レビューをみる>>

zero1-1
zero1-2

セミファイナル(中堅戦):RISE公式戦62キロ契約3分3ラウンド
○工藤 公邦(蹴空ジム)
×森谷 孝之(リアルディール)
1R1分58秒TKO ※ボディへのヒザ

 先鋒戦KO勝利でバトンをもらい、勢いづくリアルディール陣営。中堅戦に登場した森谷も「勝ってあたりまえ」といった表情。セコンドにつく名伯楽・畔田氏の微笑がなんとも不気味。
 1R、突進してくる森谷に対し、工藤は左ミドル、前蹴りで迎撃。森谷の突進は予想以上に強く、工藤は当惑ぎみ。両者、適当な距離感がつかめず、手数は出すもののクリーンヒットはなし。中盤、森谷はあいかわらず前に出る。これといった技はないが、とにかく突進あるのみが森谷のスタイル。工藤は距離をとる作戦から一転、接近戦につきあい始める。接近戦は工藤の得意パターン。セコンドの「ラスト1分」の声にあわせたようにカウンターの膝蹴りをボディへ。エグい膝蹴りだった。ワカメのように力なく崩れる森谷。カウントの必要なしと一目瞭然のKO劇だった。

この試合の詳細レビューをみる>>

zero1-3
zero1-4

第三試合(先鋒戦):RISE公式戦53キロ契約3分3ラウンド
×黒ひげ危機一髪!!(grabs)
○小崎 貴誠(リアルディール)
2R1分41秒TKO ※顔面へのヒザ

 入場時からリング上の小崎をものすごい形相で睨みつける黒ひげ。師・TOMONORI曰く「こんな黒ひげ見たことない」。納得の修練を積んできた男の覚悟の入場シーンだった。
 試合は1Rからうごく。黒ひげのカウンター気味のストレートが小崎のアゴにクリーンヒット。そのままラッシュで畳みかけると、すかさずレフェリーがダウンを宣告した。黒ひげは再開後も畳みかける。直後、黒ひげの右ローに対し、小崎の右ハイがカウンターでヒット。ダウンを奪い返される。黒ひげのダメージは深刻そう。
 右ハイがまったく見えていない黒ひげは、終盤にも右ハイを被弾、2度目のダウンを喫する。残り時間は1分以上。万事休すかと思われたが、黒ひげは超人的な粘りラッシュをみせた。小崎をコーナーに釘づけにする。逆転KOを期待させたが、無情にも終了のゴング。この時点で黒ひげに記憶はなかったという。2Rにはいると、またもや小崎の右ハイが冴える。意識朦朧とした黒ひげに反撃の力なし。棒立ちになった黒ひげに顔面ヒザがはいったところで試合はストップ。黒ひげは最後まで膝をつかなかった。

この試合の詳細レビューをみる>>

zero1-5
zero1-6

第二試合:RISE公式戦ライト級3分3ラウンド
○AKINORI(蹴空ジム)
×八田 塁(シルバーアックス)
2R1分47秒TKO ※膝の負傷により

 成長著しい”蹴空ジム第3の男”、AKINORIが、大阪からの刺客をみごとに粉砕した。
 1R、AKINORIはサウスポーに構えて揺さぶる。ローキックとミドル。八田は思い切りのいい右ストレートで応戦。AKINORIは右ローに手応えを感じたのか、オーソドックスに戻り、右ロー狙い。八田は一度もヒザブロックできず。飛び膝蹴りも織り交ぜて、うまくラッシュまでつなげるAKINORI。八田は、相手に背をむけて逃げる場面も。完全にAKINORIの動きについていけない。
 2R開始早々、しきりに右膝の違和感を気にする八田。AKINORIがラッシュを仕掛けると、右足で堪えきれずにしゃがみ込んでしまう。効いて倒れたわけではないが、レフェリーはダウンを宣告。再開後も八田は同じ症状。ドクターチェックを行うと、膝関節が脱臼していることが判明。ここで試合はストップした。原因はAKINORIのローキックだと思われる。

zero1-7

第二試合:RISE公式戦フェザー級3分3ラウンド
×蔵田 圭介(アライブ倶知安)
○中澤 弘志(スクランブル渋谷)
2R1分12秒KO ※右ストレート

 倶知安在住の総合格闘家・蔵田圭介と、札幌出身で現在は東京を拠点に活躍する中澤弘志との対決。両者共に地元に応援団がいるだけに大歓声を背にした戦いとなった。
 1R、両者前に出るが、蔵田が完全に当たり負け。パワフルなパンチで来る中澤に対し、ローキック中心に攻める蔵田だが、蹴った瞬間にパンチを合わせられると、下がるどころか転倒してしまうほどの力の差だ。蔵田は、ポイント上では明確な差をつけさせないように試合巧者ぶりを発揮。1Rはほぼイーブンで終了。
 2R、様子見をしていた中澤がギアをあげてきた。執拗にプッシングを繰り返す。蔵田は圧力に耐えるだけでエネルギーを消費。下手に打ち合うと、圧力に負けて横を向かされてしまうこともいばしば。いよいよロープに詰められた蔵田は、接近戦に打って出るが、やはり横を向かされたところに中澤の右ストレートがヒット。ゆっくりとしたダウン。蔵田はそのままテンカウントを聞いた。

zero1-8

他の試合結果は以下の通り。

RISEセレクションマッチバンタム級2分3ラウンド
○山川 賢誠(士道館札幌道場)
×棚田 直樹(棚田道場)
3R判定(3-0)

RISEセレクションマッチスーパーフェザー級2分3ラウンド
△関口 直正(パラエストラ札幌)
△坂巻 匡(K&Kボクシングクラブ)
引き分け(判定1-1)

写真提供:BOUT実行委員会
photo & text:山田タカユキ

facebook_bnr
 

The following two tabs change content below.
山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

error: IPアドレスを記録しました。