まだまだ間に合う。BOUT-30はこの選手で盛り上がる!

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開催まで一週間をきった北海道最大の格闘技イベント「BOUT」。今回は昼間にRISEルールでおこなわれる「BOUT-29」、夜間にヒジ有りのBOUTムエタイルールで行われる「BOUT-30」が開催される豪華二本立てであることは既にお伝えしたとおりだ。

前回の記事では今大会での活躍はもちろん、来年度の活躍も期待できる成長株として二人のキックボクサーを紹介した。この記事ではその番外編として、もう一人の注目選手を紹介しよう。

その選手の名は、夜間の部「BOUT-30」に急遽参戦が決まった平賀正孝(TEAM urespa)。普段はBOUTではなくパンクラスを主戦場とするMMAファイターだ。今回は士道館札幌道場で最終調整をおこなった平賀に密着した直前プレビューをお届けする。

▲パンクラス札幌大会を主戦場として活躍する平賀正孝

異彩を放っていた”尖る殺気”

10月22日に行われたパンクラス札幌大会では、尖るような独特の存在感で注目をあつめた平賀。

筆者が初めて平賀を知ったのは10年ほど前のことである。知人が経営する空手道場に顔を出した際、その道場の門弟として練習していたのが平賀だった。

知人の道場はジュニアの育成をメインとした道場であり、ジュニアに混じって練習をする平賀を見て、正直なところ「入会する道場を間違えたのではないか?」と思った。

なぜなら当時から平賀は、尖るような独特の”殺気”を身にまとっていたからだ。微笑ましいジュニアの練習風景のなかで、平賀の殺気だけがことさら強調され異彩を放っていた。

その後、平賀がパンクラスでプロとして活躍するようになったと聞き、「やっと自分の居場所を見つけたんだな」と嬉しく思ったことを憶えている。

▲名前がコールされると「お前の首をもらうぞ」と、このポーズ

出稽古を敢行。日本ランカーの洗礼

今回のBOUT-30での対戦オファーが来たのは、10月22日に行われたパンクラス札幌大会が終わった直後。つまり、試合までたったの二週間だ。この間、平賀は士道館札幌道場へ出稽古を敢行し、RISEの日本ランカー・山川賢誠と練習を共にしている。

練習は試合の二週間前ということもあり、激しく体力を消耗するメニューは無い。しかし、上り調子の日本ランカーと同じメニューをこなす平賀は、ついていくのがやっとといった状態。途中、耐えきれずヒザをついてしまう場面もあった。

平賀にしてみれば、試合で対戦する相手よりも数段格上の実力者・山川と共に汗を流せたことは、大きな自信となったに違いない。以下に出稽古の模様をお伝えする。

▲平賀に胸を貸したRISEの日本ランカー・山川賢誠(右)。自身も昼間に行われる「BOUT-29」でメインイベンターを務める。この日のメニューは入念なシャドーから軽いマススパーへ。山川にとっては軽く流したつもりでも、平賀はヒザをついてしまう場面もあった。

▲日本ランカー・山川に必死に喰らいつく平賀。平賀はアマチュア時代、グローブ空手やキックボクシングのアマチュア大会にも積極的に参加していた過去がある。この表情からは、試合への不安や迷いがないことが窺える。

▲永山敬之、山川賢誠といった日本ランカーをはじめ、注目のMMAファイター・後藤丈治を育てるなど、多彩な育成手腕を発揮する小堀祐師範による直伝ミット。師範曰く「フィジカルは備わっているが、打撃で使うための関連付けができていない。そこを強化すればもっとよくなる」

▲サンドバックの打ち込みで汗をながす平賀。迷いがなく集中できている

▲メニュー後半にはサンドバックへの蹴り込みが課せられる。士道館札幌道場名物のエンドレス蹴り込みだ。山川とともに声を張り上げて打ち込む姿が印象的だった。

▲必死に喰らいつく姿勢をみせた平賀に、山川も心を許した様子。練習後にはBOUT-30にむけた具体的なアドバイスを贈っていた。

”欠落”を持ったファイター・平賀正孝

プロ修斗のリングで活躍する吉田イサヲのインタビューでは、ある種の人間性が欠落していなければ格闘家などできないと書いた。そして吉田は、その”欠落”をもった貴重なファイターだと。これはもちろん、格闘家である吉田への賛辞である。

じつは今回紹介する平賀も、吉田とおなじ系統の選手なのである。自分が傷つくことを恐れ、安全運転に徹する選手も多いなかで、平賀はあっさりと修羅場に足を突っ込むことができる男なのだ。

平賀の対戦相手は名門・チームドラゴンが送り込む刺客、加藤洋介だ。2013年にTRIBELATEというマイナー団体の王者になっているが、陥落してからは鳴かず飛ばず。年齢も38歳ということから考えると、それほどのポテンシャルは残っていないとみる。

平賀には肩書きやジムの威光に惑わされず、思いきり自分の持ち味を発揮してほしい。試合の勝敗はさておき、格闘技がもつスリリングさを堪能できるのが平賀の戦いなのだから。

来場を予定されている方々には、ぜひ平賀の試合に注目してほしい。そして彼への暖かいご声援をよろしくお願いいたします。

BOUT-29概要・対戦カード

【ノースエリア格闘技イベントBOUT-29】
▼日時:
2017年11月5日(日)
12時開場12時30分試合開始
▼主催:
BOUT実行委員会 TEL:0115623291
▼場所:
コンカリーニョ(JP琴似駅直結※駐車場無)
▼チケット料金:
SRS席¥7000 A席¥5000 ※当日500円アップ
▼チケット販売所:
チケットぴあ 0570-02-9999
Pコード 836-890
(セブンイレブン・ファミリーマート店頭)
他、出場選手所属ジム

【BOUT-29 決定済み対戦カード】

▼RISE公式戦57kg契約3分3ラウンド
・山川賢誠(バンタム級5位・札幌道場)
・津田鉄平(バンタム級10位・新宿レフティー)

▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンド
・鈴木雄大(バンタム級9位・STURGIS新宿)
・拓也(蹴空ジム)

▼RISE公式戦スーパーフェザー級3分3ラウンド
・山口翔平(Grabs)
・永塚真(STURGIS新宿)

▼RISE公式戦バンタム級3分3ラウンド
・末永愛土(蹴空ジム)
・山浦翔(新興ムエタイジム)

▼RISE公式戦57kg契約3分3ラウンド
・畑中健太(蹴空ジム)
・旭野ミノル (ゴールデン・グローブ)

BOUT-30概要・対戦カード

【ノースエリア格闘技イベントBOUT-30】
▼日時:
2017年11月5日(日)
17時開場17時30分試合開始
▼主催:
BOUT実行委員会 TEL:0115623291
▼場所:
コンカリーニョ(JP琴似駅直結※駐車場無)
▼チケット料金:
SRS席¥7000 A席¥5000 ※当日500円アップ
▼チケット販売所:
チケットぴあ 0570-02-9999
Pコード 836-891
(セブンイレブン・ファミリーマート店頭)
他、出場選手所属ジム

【BOUT-30 決定済み対戦カード】

▼BOUT ムエタイルール63.5㎏契約3分3ラウンド
・パッカシット・ウィラサクレック(WSR札幌)
・パク・ヒジョン(光州MBSジム/韓国)

▼BOUT ムエタイルール・スーパーフライ級3分3ラウンド
・平賀正孝(TEAM urespa)
・加藤洋介(チームドラゴン)

▼BOUT ムエタイルール60㎏契約3分3ラウンド
・熊谷麻理奈(WSR札幌)
・チェ・ジョンスン(春川ハノルジム/韓国)

▼BOUT ムエタイルール74㎏契約3分3ラウンド
・白岩昭人(Grabs)
・馬場仁(RIKIX)

▼BOUT ムエタイルール58㎏契約3分3ラウンド
・原島モルモット佑冶(TESSAIGYM)
・山浦俊一(新興ムエタイジム)

写真提供:BOUT実行委員会
     パンクラス札幌大会事務局
photo & text:山田タカユキ

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山田 タカユキ

山田 タカユキ

1971年生まれ。おもに格闘技イベント「BOUT」に関するレビュー記事や、出場選手へのインタビュー記事を担当。競技経験は空手・キックボクシング、ブラジリアン柔術。愛読書はさいとうたかおの「鬼平犯科帳」。
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